基礎問題集
数学1 方程式不等式「二次不等式」の問題8 解説
数学1の方程式不等式「二次不等式」にある問題8の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
与えられた2つの関数から不等式 $f(n) \leqq g(n)$ を立式し、変数 $n$ についての2次不等式に帰着させる。求めるのはこの不等式を満たす「整数」$n$ の個数であるため、不等式の解の範囲に含まれる整数を数え上げる。2次不等式の解法としては、解の公式を用いて無理数の近似値から範囲を絞る方法と、平方完成を用いて整数の2乗の性質を利用する方法が考えられる。
解法1
条件 $f(n) \leqq g(n)$ より、次の不等式が成り立つ。
$$ n^2 - 7n + 11 \leqq 3n - 4 $$
移項して整理すると、
$$ n^2 - 10n + 15 \leqq 0 $$
方程式 $x^2 - 10x + 15 = 0$ を解の公式を用いて解くと、
$$ x = \frac{-(-10) \pm \sqrt{(-10)^2 - 4 \cdot 1 \cdot 15}}{2} = 5 \pm \sqrt{10} $$
したがって、2次不等式の解は次のようになる。
$$ 5 - \sqrt{10} \leqq n \leqq 5 + \sqrt{10} $$
ここで、$\sqrt{9} < \sqrt{10} < \sqrt{16}$ より $3 < \sqrt{10} < 4$ であるから、各辺に $-1$ を掛けて、
$$ -4 < -\sqrt{10} < -3 $$
これらにそれぞれ $5$ を加えると、次のような値の範囲がわかる。
$$ 1 < 5 - \sqrt{10} < 2 $$
$$ 8 < 5 + \sqrt{10} < 9 $$
よって、$n$ の満たすべき条件は、
$$ 1 < 5 - \sqrt{10} \leqq n \leqq 5 + \sqrt{10} < 9 $$
これを満たす整数 $n$ は $2, 3, 4, 5, 6, 7, 8$ である。
その個数を数えると、$8 - 2 + 1 = 7$ 個となる。
解法2
解法1と同様に、条件から次の2次不等式を得る。
$$ n^2 - 10n + 15 \leqq 0 $$
左辺を平方完成すると、
$$ (n - 5)^2 - 25 + 15 \leqq 0 $$
$$ (n - 5)^2 \leqq 10 $$
$n$ は整数であるから、$n - 5$ も整数である。
整数を2乗して $10$ 以下になるのは、$0, 1, 4, 9$ のいずれかであるため、整数 $n - 5$ がとりうる値は次のようになる。
$$ n - 5 = 0, \pm 1, \pm 2, \pm 3 $$
すなわち、$n - 5$ は $7$ 個の値をとることができる。
$n - 5$ の値が1つ決まれば対応する $n$ の値もただ1つに決まるため、条件を満たす整数 $n$ の個数も $7$ 個である。
解説
2次不等式を満たす整数の個数を求める基本的な問題である。解法1のように解の公式を用いて解の範囲を求め、無理数の近似値(平方根の評価)から整数の範囲を絞り込むのが王道のアプローチである。
一方で、本問のように不等式が「$\text{整数の式} \leqq \text{定数}$」の形に整理できる場合は、解法2のように平方完成を利用すると計算量が減り、無理数の評価というミスが起きやすい手順を回避できる。整数問題においては、平方完成を利用して「整数の2乗」に着目する手法は強力なので、ぜひ習得しておきたい。
答え
7 個