基礎問題集
数学1 方程式不等式「二次方程式」の問題8 解説
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解説
方針・初手
共通な実数解を $\alpha$ とおき、2つの方程式に代入する。2式の差をとることで最高次の $\alpha^2$ を消去し、$m$ と $\alpha$ の関係式を導く。導かれた条件から場合分けを行い、それぞれの場合について「共通な実数解をただ1つもつ」という条件を満たすか検証する。
解法1
共通な実数解を $\alpha$ とおくと、以下の2式が成り立つ。
$$ \begin{aligned} \alpha^2 - 3\alpha + m - 1 &= 0 \quad \cdots \text{①} \\ \alpha^2 + (m - 2)\alpha - 2 &= 0 \quad \cdots \text{②} \end{aligned} $$
① $-$ ② より $\alpha^2$ を消去すると、
$$ (-3 - m + 2)\alpha + m - 1 - (-2) = 0 $$
$$ -(m + 1)\alpha + m + 1 = 0 $$
$$ (m + 1)(\alpha - 1) = 0 $$
これより、$m = -1$ または $\alpha = 1$ である。
**(i)** $m = -1$ のとき
2つの方程式はともに $x^2 - 3x - 2 = 0$ となり、一致する。
この方程式の判別式を $D$ とすると、$D = (-3)^2 - 4 \cdot 1 \cdot (-2) = 17 > 0$ であるから、異なる2つの実数解をもつ。
すなわち、2つの方程式は共通な実数解を2つもつことになり、「ただ1つもつ」という条件に適さない。
よって、$m = -1$ は不適である。
**(ii)** $\alpha = 1$ のとき
$\alpha = 1$ を ① に代入すると、
$$ 1^2 - 3 \cdot 1 + m - 1 = 0 $$
$$ m = 3 $$
となる。
このとき、2つの方程式はそれぞれ以下のようになる。
$$ x^2 - 3x + 2 = 0 \iff (x - 1)(x - 2) = 0 $$
$$ x^2 + x - 2 = 0 \iff (x - 1)(x + 2) = 0 $$
それぞれの方程式の実数解は $x = 1, 2$ と $x = 1, -2$ となり、共通な実数解は $x = 1$ のただ1つのみである。
これは条件を満たしている。
**(i)**, **(ii)** より、求める $m$ の値は $m = 3$ であり、そのときの共通解は $x = 1$ である。
解説
共通解問題の定石である「共通解を文字でおき、連立方程式として解く」という手法を用いる。特に2次方程式の共通解問題では、2式の差をとって2次の項を消去することで、1次式に帰着させることが有効である。
求まった必要条件(本問では $m = -1$ または $\alpha = 1$)に対し、十分性の確認(逆の確認)を必ず行わなければならない。「ただ1つもつ」という条件の検証によって $m = -1$ が除外される点が、この問題の重要なポイントである。
答え
$m = 3$、共通解は $1$