基礎問題集
数学1 方程式不等式「二次方程式」の問題13 解説
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解説
方針・初手
2つの方程式はいずれも $x$ についての2次方程式である。それぞれが実数解をもつための条件は、判別式 $D \geqq 0$ となることである。各方程式の判別式の符号について $a$ の不等式を解き、それらの共通範囲などを考えればよい。
解法1
方程式 ① : $x^2 + ax + a + 3 = 0$ の判別式を $D_1$ とする。 方程式 ① が実数解をもつための条件は $D_1 \geqq 0$ である。
$$ D_1 = a^2 - 4 \cdot 1 \cdot (a+3) = a^2 - 4a - 12 $$
より、
$$ a^2 - 4a - 12 \geqq 0 $$
$$ (a+2)(a-6) \geqq 0 $$
よって、
$$ a \leqq -2, \quad 6 \leqq a \cdots \text{(A)} $$
これが[ア]の答えである。
次に、方程式 ② : $x^2 - 2ax + 8a = 0$ の判別式を $D_2$ とする。 方程式 ② が実数解をもつための条件は $D_2 \geqq 0$ である。
$$ \frac{D_2}{4} = (-a)^2 - 1 \cdot 8a = a^2 - 8a $$
より、
$$ a^2 - 8a \geqq 0 $$
$$ a(a-8) \geqq 0 $$
よって、
$$ a \leqq 0, \quad 8 \leqq a \cdots \text{(B)} $$
①、②ともに実数解をもつための条件は、(A) と (B) を同時に満たすことである。 数直線を用いて共通範囲を求めると、
$$ a \leqq -2, \quad 8 \leqq a $$
これが[イ]の答えである。
最後に、①、②のどちらか一方だけが実数解をもつ条件を考える。 これは、「(A) を満たし (B) を満たさない」または「(A) を満たさず (B) を満たす」ことである。
**(i)** ①だけが実数解をもつ場合
$D_1 \geqq 0$ かつ $D_2 < 0$ である。 $D_2 < 0$ を解くと $0 < a < 8$ であるから、これと (A) の共通範囲を求めて、
$$ 6 \leqq a < 8 $$
**(ii)** ②だけが実数解をもつ場合
$D_1 < 0$ かつ $D_2 \geqq 0$ である。 $D_1 < 0$ を解くと $-2 < a < 6$ であるから、これと (B) の共通範囲を求めて、
$$ -2 < a \leqq 0 $$
**(i)**、**(ii)** は互いに排反であるから、求める $a$ の値の範囲はこれらの和集合となり、
$$ -2 < a \leqq 0, \quad 6 \leqq a < 8 $$
これが[ウ]の答えである。
解説
2次方程式が実数解をもつ条件は、判別式が $0$ 以上であることの基本確認問題である。 複数の不等式が絡む場合、数直線を利用してそれぞれの範囲を図示することで、共通範囲や和集合を視覚的に間違いなく捉えることができる。 「どちらか一方だけ」という条件は、一方の条件を満たし、かつもう一方の条件の否定を満たす範囲をそれぞれ求め、それらを合わせればよい。
答え
[ア] $a \leqq -2, \quad 6 \leqq a$
[イ] $a \leqq -2, \quad 8 \leqq a$
[ウ] $-2 < a \leqq 0, \quad 6 \leqq a < 8$