基礎問題集
数学1 二次関数「関数」の問題2 解説
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解説
方針・初手
与えられた関数方程式 $f(x+y)=f(x)f(y)$ に具体的な値を代入し、$f(3)$ を $f(1)$ の式で表すことを目指す。
解法1
条件(1) $f(x+y)=f(x)f(y)$ において、$x=1, y=1$ とすると、
$$f(2) = f(1+1) = f(1)f(1) = \{f(1)\}^2$$
が成り立つ。
さらに、条件(1) において、$x=2, y=1$ とすると、
$$f(3) = f(2+1) = f(2)f(1)$$
が成り立つ。ここに先ほど求めた $f(2) = \{f(1)\}^2$ を代入すると、
$$f(3) = \{f(1)\}^2 \cdot f(1) = \{f(1)\}^3$$
となる。
ここで、条件(2) より $f(3)=8$ であるから、
$$\{f(1)\}^3 = 8$$
$$\{f(1)\}^3 - 8 = 0$$
$$(f(1)-2)(\{f(1)\}^2 + 2f(1) + 4) = 0$$
と因数分解できる。
問題の条件より、$f(x)$ は実数であるから、$f(1)$ も実数である。 ここで、第2因数について平方完成を行うと、
$$\{f(1)\}^2 + 2f(1) + 4 = \{f(1)+1\}^2 + 3$$
となり、$f(1)$ が実数であることより $\{f(1)+1\}^2 \geqq 0$ であるため、
$$\{f(1)\}^2 + 2f(1) + 4 > 0$$
が成り立つ。
したがって、$(f(1)-2)(\{f(1)\}^2 + 2f(1) + 4) = 0$ を満たす実数 $f(1)$ は
$$f(1) = 2$$
のみである。以上により、$f(1)=2$ であることが証明された。
解法2
関数 $f(x)$ が常に正の値をとることを示してから、$f(1)$ の値を求める。
任意の実数 $x$ に対して、条件(1) より、
$$f(x) = f\left(\frac{x}{2} + \frac{x}{2}\right) = f\left(\frac{x}{2}\right)f\left(\frac{x}{2}\right) = \left\{f\left(\frac{x}{2}\right)\right\}^2 \geqq 0$$
となり、$f(x)$ は $0$ 以上の値をとる。
ここで、ある実数 $c$ に対して $f(c) = 0$ と仮定する。 このとき、任意の実数 $x$ は $x = (x-c) + c$ と表せるため、条件(1) より、
$$f(x) = f(x-c+c) = f(x-c)f(c) = f(x-c) \cdot 0 = 0$$
となり、すべての実数 $x$ に対して $f(x)=0$ となる。 しかし、これは条件(2) の $f(3)=8$ に矛盾する。
したがって、$f(x)=0$ となる $x$ は存在せず、任意の実数 $x$ に対して $f(x) > 0$ である。 特に、$f(1) > 0$ である。
次に、条件(1) を用いて $f(3)$ を $f(1)$ で表す。
$$f(2) = f(1+1) = f(1)f(1) = \{f(1)\}^2$$
$$f(3) = f(2+1) = f(2)f(1) = \{f(1)\}^3$$
条件(2) より $f(3)=8$ であるから、
$$\{f(1)\}^3 = 8$$
$f(1) > 0$ であり、$y = x^3$ は単調増加関数であるため、これを満たす実数は
$$f(1) = 2$$
となり、示された。
解説
関数方程式 $f(x+y)=f(x)f(y)$ は、指数関数 $f(x) = a^x$ が満たす代表的な関係式である。本問のように特定の関数値が与えられた場合は、代入によって目標とする値との関係を導くのが定石である。 本問では $x=1, y=1$ の代入から順に $f(2), f(3)$ を $f(1)$ で表すだけで結論を得ることができる。
解法1では、$f(1)$ が実数であることから、3次方程式 $\{f(1)\}^3 = 8$ の実数解を直接求めている。解法2のように、関数方程式の性質から $f(x)>0$ を導く手法も頻出なので、合わせて理解しておくとよい。
答え
題意の通り、$f(1)=2$ であることが示された。