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数学1 二次関数「数1最大最小」の問題33 解説
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解説
方針・初手
線分 $\text{PQ}$ の長さを $x$ とおき、正方形の縦の長さ($x$)と、線分 $\text{PQ}$ と辺 $\text{BC}$ との距離の大小関係に注目する。正方形の下辺が辺 $\text{BC}$ の上側にあるか、下側にはみ出すかによって共通部分の図形が変わるため、場合分けを行う。
解法1
**(1)**
点 $\text{A}$ から辺 $\text{BC}$ に下ろした垂線と $\text{BC}$ の交点を $\text{H}$、$\text{PQ}$ との交点を $\text{K}$ とする。 正三角形 $\text{ABC}$ の1辺の長さは $1$ であるから、その高さ $\text{AH}$ は
$$ \text{AH} = \frac{\sqrt{3}}{2} $$
である。 $\text{PQ} \parallel \text{BC}$ より $\triangle\text{APQ} \sim \triangle\text{ABC}$ であり、相似比は $\text{PQ} : \text{BC} = x : 1$ である。 したがって、$\triangle\text{APQ}$ の高さ $\text{AK}$ は
$$ \text{AK} = \frac{\sqrt{3}}{2}x $$
となる。 線分 $\text{PQ}$ と辺 $\text{BC}$ の距離 $h$ は、$\text{AH} - \text{AK}$ で求められるため、
$$ h = \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2}x = \frac{\sqrt{3}}{2}(1-x) $$
である。 また、点 $\text{P}$, $\text{Q}$ から辺 $\text{BC}$ に下ろした垂線の足をそれぞれ $\text{P}'$, $\text{Q}'$ とすると、$\angle\text{B} = \angle\text{C} = 60^\circ$ であるため、$\text{P}'$, $\text{Q}'$ は線分 $\text{BC}$ 上にある。 すなわち、正方形が $\triangle\text{ABC}$ から横方向にはみ出すことはない。 正方形の1辺の長さは $x$ であるから、正方形が辺 $\text{BC}$ の下側にはみ出すかどうか、すなわち $x$ と $h$ の大小関係で場合分けをする。点 $\text{P}, \text{Q}$ は辺 $\text{AB}, \text{AC}$ 上の点なので $0 < x < 1$ である。
**(i)** $x \le h$ のとき
$$ x \le \frac{\sqrt{3}}{2}(1-x) $$
これを解くと、
$$ \left( 1 + \frac{\sqrt{3}}{2} \right)x \le \frac{\sqrt{3}}{2} $$
$$ x \le \frac{\sqrt{3}}{2+\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}(2-\sqrt{3})}{4-3} = 2\sqrt{3}-3 $$
このとき、正方形は完全に $\triangle\text{ABC}$ の内部または辺上に含まれる。 したがって、共通部分の面積 $y$ は正方形の面積そのものとなり、
$$ y = x^2 $$
**(ii)** $x > h$ のとき
すなわち $2\sqrt{3}-3 < x < 1$ のとき、正方形の下部は辺 $\text{BC}$ より下側にはみ出す。 共通部分は、縦が $h$、横が $x$ の長方形となるため、
$$ y = x \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}(1-x) = \frac{\sqrt{3}}{2}(x-x^2) $$
以上をまとめると、
$$ y = \begin{cases} x^2 & (0 < x \le 2\sqrt{3}-3) \\ \frac{\sqrt{3}}{2}(x-x^2) & (2\sqrt{3}-3 < x < 1) \end{cases} $$
となる。
**(2)**
**(1)** の各場合について最大値を調べる。
**(i)** $0 < x \le 2\sqrt{3}-3$ のとき
$y = x^2$ は単調増加であるから、$x = 2\sqrt{3}-3$ のとき最大となる。
$$ y = (2\sqrt{3}-3)^2 = 12 - 12\sqrt{3} + 9 = 21 - 12\sqrt{3} $$
**(ii)** $2\sqrt{3}-3 < x < 1$ のとき
$$ y = -\frac{\sqrt{3}}{2}\left(x^2 - x\right) = -\frac{\sqrt{3}}{2}\left(x - \frac{1}{2}\right)^2 + \frac{\sqrt{3}}{8} $$
ここで、$2\sqrt{3}-3 = \sqrt{12}-3$ であり、$3 < \sqrt{12} < 3.5$ ($3.5^2 = 12.25$ より)であるため、$0 < 2\sqrt{3}-3 < 0.5$ である。 したがって、区間 $2\sqrt{3}-3 < x < 1$ に $x = \frac{1}{2}$ は含まれる。 よって、$x = \frac{1}{2}$ のとき最大値 $\frac{\sqrt{3}}{8}$ をとる。
最後に、**(i)** と **(ii)** の最大値を比較する。
$$ \frac{\sqrt{3}}{8} - (21-12\sqrt{3}) = \frac{\sqrt{3} - 168 + 96\sqrt{3}}{8} = \frac{97\sqrt{3}-168}{8} $$
ここで、$(97\sqrt{3})^2 = 9409 \times 3 = 28227$、$168^2 = 28224$ である。 $28227 > 28224$ より $97\sqrt{3} > 168$ となるため、
$$ \frac{\sqrt{3}}{8} > 21-12\sqrt{3} $$
である。 したがって、求める最大値は $\frac{\sqrt{3}}{8}$ である。
解説
図形の面積を関数として表し、最大値を求める標準的な問題である。正方形が $\triangle\text{ABC}$ の内部に収まるか、下側にはみ出すかによる場合分けがポイントとなる。また、場合分けの境界における値の評価や、頂点の $x$ 座標が定義域に含まれるかどうかの確認、平方根を含む数の大小比較など、細かい処理を正確に行う力が問われている。
答え
**(1)**
$0 < x \le 2\sqrt{3}-3$ のとき、$y = x^2$
$2\sqrt{3}-3 < x < 1$ のとき、$y = \frac{\sqrt{3}}{2}(x-x^2)$
**(2)**
$\frac{\sqrt{3}}{8}$