基礎問題集
数学2 微分法「グラフ・増減・極値」の問題2 解説
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解説
方針・初手
まず多項式を展開して微分し、導関数の符号から増減を調べる。 そのうえで極大値・極小値を求め、さらに $x$ 軸との交点も確認すると、グラフの概形がはっきりする。
解法1
与えられた関数は
$$ f(x)=x(x^2-5x+3)=x^3-5x^2+3x $$
である。
増減を調べるために微分すると
$$ f'(x)=3x^2-10x+3 $$
となる。これを因数分解すると
$$ f'(x)=(3x-1)(x-3) $$
である。
したがって、$f'(x)$ の符号は次のようになる。
- $x<\dfrac13$ のとき、$f'(x)>0$
- $\dfrac13<x<3$ のとき、$f'(x)<0$
- $x>3$ のとき、$f'(x)>0$
よって、$f(x)$ は
- $(-\infty,\dfrac13)$ で増加
- $(\dfrac13,3)$ で減少
- $(3,\infty)$ で増加
する。
したがって、$x=\dfrac13$ で極大、$x=3$ で極小となる。
極大値は
$$ f\left(\frac13\right) =\frac13\left(\frac19-\frac53+3\right) =\frac13\left(\frac{1-15+27}{9}\right) =\frac13\cdot\frac{13}{9} =\frac{13}{27} $$
より、
$$ x=\frac13 \text{ で極大値 } \frac{13}{27} $$
である。
極小値は
$$ f(3)=3(9-15+3)=3(-3)=-9 $$
より、
$$ x=3 \text{ で極小値 } -9 $$
である。
次に、グラフの概形をつかむために $x$ 軸との交点を求める。
$$ f(x)=x(x^2-5x+3)=0 $$
より、
$$ x=0,\quad x^2-5x+3=0 $$
である。二次方程式を解くと
$$ x=\frac{5\pm\sqrt{13}}{2} $$
となるから、$x$ 軸との交点は
$$ \left(0,0\right),\quad \left(\frac{5-\sqrt{13}}{2},0\right),\quad \left(\frac{5+\sqrt{13}}{2},0\right) $$
である。
さらに、最高次の係数が正である三次関数なので、
- $x\to -\infty$ のとき $f(x)\to -\infty$
- $x\to \infty$ のとき $f(x)\to \infty$
である。
以上より、グラフは左下から上がって $x=\dfrac13$ で極大値 $\dfrac{13}{27}$ をとり、その後下がって $x=3$ で極小値 $-9$ をとり、再び右上へ上がる三次関数の形となる。
解説
この問題の中心は、導関数
$$ f'(x)=(3x-1)(x-3) $$
の符号を見ることである。極値だけ求めて終わるのではなく、グラフの概形を描くには $x$ 軸との交点も押さえる必要がある。
特に、極大値が正、極小値が負であるため、グラフは $x$ 軸を3回横切ることが分かる。これにより三次関数の形が具体的に定まる。
答え
$f(x)=x^3-5x^2+3x$ とすると、
増加区間は $(-\infty,\dfrac13),\ (3,\infty)$
減少区間は $(\dfrac13,3)$
である。
また、
$x=\dfrac13$ で極大値 $\dfrac{13}{27}$
$x=3$ で極小値 $-9$
をとる。
$x$ 軸との交点は
$$ x=0,\quad x=\frac{5-\sqrt{13}}{2},\quad x=\frac{5+\sqrt{13}}{2} $$
であり、グラフは左下から右上へ向かう三次関数で、途中で
$\left(\dfrac13,\dfrac{13}{27}\right)$ に極大点、
$(3,-9)$ に極小点をもつ。