基礎問題集
数学2 微分法「グラフ・増減・極値」の問題4 解説
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解説
方針・初手
極大値をもつかどうかは、導関数 $f'(x)$ の符号変化を調べれば判定できる。
極大値をもつのは、ある点で $f'(x)$ が正から負に変わるときである。したがって、まず $f'(x)$ を因数分解し、実数解の個数と位置関係を整理する。
解法1
$$ f(x)=x^4-8x^3+18kx^2 $$
より、
$$ f'(x)=4x^3-24x^2+36kx=4x(x^2-6x+9k) $$
である。
さらに
$$ x^2-6x+9k=(x-3)^2+9(k-1) $$
と書けるので、$f'(x)$ の符号は $x$ と $x^2-6x+9k$ の符号で決まる。
(i) $k>1$ のとき
このとき
$$ (x-3)^2+9(k-1)>0 $$
がすべての実数 $x$ で成り立つ。したがって
$$ f'(x)=4x\bigl((x-3)^2+9(k-1)\bigr) $$
の符号は $x$ の符号と一致する。
よって
- $x<0$ で $f'(x)<0$
- $x>0$ で $f'(x)>0$
となり、$x=0$ で極小値をもつだけで、極大値はもたない。
(ii) $k=1$ のとき
$$ f'(x)=4x(x-3)^2 $$
となる。
$(x-3)^2\geqq 0$ であるから、やはり $f'(x)$ の符号は $x$ の符号と一致する。ただし $x=3$ では重解となるだけで符号は変わらない。
したがってこの場合も極大値はもたない。
(iii) $k<1$ のとき
このとき $x^2-6x+9k=0$ は実数解をもち、その解は
$$ x=3\pm 3\sqrt{1-k} $$
である。
ここで場合分けする。
(a) $k<0$ のとき
このとき
$$ 3-3\sqrt{1-k}<0<3+3\sqrt{1-k} $$
である。したがって $f'(x)$ の3つの実数解は
$$ 3-3\sqrt{1-k},\ 0,\ 3+3\sqrt{1-k} $$
の順に並ぶ。
$f'(x)$ は3次式で最高次係数が正であるから、符号は左から順に
$$ -,\ +,\ -,\ + $$
と変化する。よって $x=0$ で正から負に変わり、極大値をもつ。
したがって $k<0$ は不適である。
(b) $0<k<1$ のとき
このとき
$$ 0<3-3\sqrt{1-k}<3+3\sqrt{1-k} $$
である。したがって $f'(x)$ の3つの実数解は
$$ 0,\ 3-3\sqrt{1-k},\ 3+3\sqrt{1-k} $$
の順に並ぶ。
同様に符号は
$$ -,\ +,\ -,\ + $$
と変化するので、
$$ x=3-3\sqrt{1-k} $$
で正から負に変わり、極大値をもつ。
したがって $0<k<1$ も不適である。
(c) $k=0$ のとき
$$ f'(x)=4x^2(x-6) $$
となる。
$x^2\geqq 0$ であるから、符号は $x-6$ の符号で決まり、
- $x<6$ で $f'(x)\leqq 0$
- $x>6$ で $f'(x)>0$
である。$x=0$ では符号は変わらず、$x=6$ では負から正に変わるだけである。
したがって極大値はもたない。
以上より、求める $k$ は
$$ k=0,\quad \text{または}\quad k\geqq 1 $$
である。
解説
この問題の要点は、極大値の有無を「$f'(x)=0$ の解の個数」だけでなく、「その前後で符号がどう変わるか」で判断することである。
特に $k=0,\ 1$ では重解が現れるため、$f'(x)=0$ だからといってただちに極値とは限らない。重解では符号が変わらないことがあり、その確認が必要である。
答え
$$ k=0\ \text{または}\ k\geqq 1 $$