基礎問題集
数学2 微分法「グラフ・増減・極値」の問題14 解説
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解説
方針・初手
まず $f(x)$ を因数分解する。係数の並びから
$$ f(x)=(4x-5)(x^2+mx+n) $$
と書けることに気づけば、$x=\dfrac54$ が常に解であること、そして「$x$ 軸との共有点の個数が $2$ 個」という条件が、二次式 $x^2+mx+n$ の根の状態に関する条件へ直ちに言い換えられる。
解法1
与えられた多項式は
$$ f(x)=4x^3+(4m-5)x^2-(5m-4n)x-5n $$
である。これをまとめると
$$ \begin{aligned} (4x-5)(x^2+mx+n) &=4x^3+4mx^2+4nx-5x^2-5mx-5n \\ &=4x^3+(4m-5)x^2-(5m-4n)x-5n \end{aligned} $$
となるので、
$$ f(x)=(4x-5)(x^2+mx+n) $$
である。
(1) $f\left(\dfrac54\right)$ の値
上の因数分解から、$x=\dfrac54$ は常に $f(x)=0$ の解である。したがって
$$ f\left(\frac54\right)=0 $$
である。
(2) $m,n$ が満たす条件
$f(x)=0$ は
$$ (4x-5)(x^2+mx+n)=0 $$
であるから、$x=\dfrac54$ は必ず実数解である。
ここで、グラフと $x$ 軸の共有点の個数が $2$ 個であるためには、$f(x)=0$ の異なる実数解がちょうど $2$ 個でなければならない。
二次式 $x^2+mx+n$ について考える。
(i) 二次式が異なる2つの実数解をもつ場合
このとき、通常は $x=\dfrac54$ と合わせて共有点は $3$ 個になる。
共有点が $2$ 個になるには、二次式の解の1つが $\dfrac54$ であればよいが、$x^2+mx+n$ は整数係数の首項 $1$ の多項式であるから、有理数解をもつならその解は整数でなければならない。したがって $\dfrac54$ はその解になりえない。
よってこの場合は不適である。
(ii) 二次式が実数解をもたない場合
このとき共有点は $x=\dfrac54$ のみで $1$ 個となるので不適である。
(iii) 二次式が重解をもつ場合
このとき二次式は異なる実数解を $1$ 個だけもち、それは $\dfrac54$ ではありえないから、全体として共有点はちょうど $2$ 個となる。
したがって必要十分条件は、二次式 $x^2+mx+n$ が重解をもつこと、すなわち判別式が $0$ であることである。
$$ m^2-4n=0 $$
よって
$$ n=\frac{m^2}{4} $$
である。さらに $n$ は整数であるから、$m$ は偶数でなければならない。そこで $m=2k$ とおくと
$$ n=k^2 \qquad (k\in \mathbb{Z}) $$
となる。
したがって、求める条件は
$$ m=2k,\quad n=k^2 \qquad (k\in \mathbb{Z}) $$
である。
(3) $m=2$ のときの極小値
(2) より、$m=2$ のとき
$$ n=\frac{2^2}{4}=1 $$
である。
したがって
$$ f(x)=(4x-5)(x^2+2x+1)=(4x-5)(x+1)^2 $$
となる。
これを微分すると
$$ \begin{aligned} f'(x) &=4(x+1)^2+(4x-5)\cdot 2(x+1) \\ &=(x+1){4(x+1)+2(4x-5)} \\ &=(x+1)(12x-6) \\ &=6(x+1)(2x-1) \end{aligned} $$
よって停留点は
$$ x=-1,\quad \frac12 $$
である。
符号を調べると、
- $x<-1$ で $f'(x)>0$
- $-1<x<\dfrac12$ で $f'(x)<0$
- $x>\dfrac12$ で $f'(x)>0$
であるから、$x=\dfrac12$ で極小となる。
その値は
$$ f\left(\frac12\right)=\left(4\cdot \frac12-5\right)\left(\frac12+1\right)^2 =(-3)\left(\frac32\right)^2 =-\frac{27}{4} $$
である。
解説
この問題の核心は、与えられた三次式を
$$ (4x-5)(x^2+mx+n) $$
と因数分解することである。これにより、常に $x=\dfrac54$ が解であることが分かり、残りは二次式の根の個数の問題に帰着する。
また、$x^2+mx+n$ は整数係数かつ首項が $1$ であるから、有理数解があるならそれは整数である。このため $\dfrac54$ が二次式の解になることはなく、共有点が $2$ 個であるためには二次式が重解をもつしかない。
答え
**(1)**
$$ f\left(\frac54\right)=0 $$
**(2)**
$$ m^2-4n=0 $$
すなわち
$$ m=2k,\quad n=k^2 \qquad (k\in\mathbb{Z}) $$
**(3)**
$m=2$ のときの極小値は
$$ -\frac{27}{4} $$
である。