基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題2 解説
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解説
方針・初手
四隅から切り取る正方形の一辺を $x$ cm とおくと、できる箱の高さは $x$ cm、底面の縦横はそれぞれ $10-2x$ cm、$20-2x$ cm となる。
したがって容積を $x$ の関数として表し、その最大値を求めればよい。切り取る長さには
$$ 0<x<5 $$
という条件がある。
解法1
四隅から一辺 $x$ cm の正方形を切り取ると、箱の容積 $V$ は
$$ V=x(20-2x)(10-2x) $$
である。
これを展開すると
$$ V=4x^3-60x^2+200x $$
となる。
この関数を $0<x<5$ で最大にすればよいので、微分すると
$$ V'=12x^2-120x+200 $$
である。これが $0$ となる $x$ を求めると
$$ 12x^2-120x+200=0 $$
$$ 3x^2-30x+50=0 $$
$$ x=\frac{30\pm\sqrt{900-600}}{6} =\frac{30\pm10\sqrt3}{6} =5\pm\frac{5\sqrt3}{3} $$
となる。
このうち
$$ 0<x<5 $$
を満たすのは
$$ x=5-\frac{5\sqrt3}{3} $$
のみである。
さらに
$$ V''=24x-120 $$
であるから、この値において $V''<0$ となり、ここで極大となる。したがって最大値はこのときの $V$ である。
$$ V=\left(5-\frac{5\sqrt3}{3}\right) \left(20-2\left(5-\frac{5\sqrt3}{3}\right)\right) \left(10-2\left(5-\frac{5\sqrt3}{3}\right)\right) $$
各因子を整理すると
$$ 20-2\left(5-\frac{5\sqrt3}{3}\right)=10+\frac{10\sqrt3}{3}, \qquad 10-2\left(5-\frac{5\sqrt3}{3}\right)=\frac{10\sqrt3}{3} $$
であるから、
$$ V=\left(5-\frac{5\sqrt3}{3}\right)\left(10+\frac{10\sqrt3}{3}\right)\frac{10\sqrt3}{3} $$
これを計算すると
$$ V=\frac{1000\sqrt3}{9} $$
となる。
解説
この問題では、切り取る正方形の一辺を文字でおけば、箱の高さと底面の大きさがすべて $x$ で表せることが重要である。
また、$x$ は自由に取れるわけではなく、底面の短辺 $10-2x$ が正でなければならないので
$$ 0<x<5 $$
という定義域の確認が必要である。
そのうえで容積を関数として微分し、極大値を調べればよい。典型的な「最大値を求める」問題である。
答え
作られる箱の容積の最大値は
$$ \frac{1000\sqrt3}{9}\ \mathrm{cm^3} $$
である。