基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題3 解説
数学2の微分法「最大最小・解の個数」にある問題3の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
まず積分を実行して、$g(a)$ を $a$ の式として表す。
その後、$a$ を変数とみて $g(a)$ を微分し、区間 $-\dfrac{3}{2} \leqq a \leqq \dfrac{3}{2}$ における増減を調べれば、最大値と最小値が求まる。
解法1
**(1)**
$g(a)$ を $a$ を用いて表す。
$$ g(a)=\int_0^1 \left(x^2-ax+\frac{a^3}{6}\right),dx $$
であるから、項別に積分して
$$ g(a)=\int_0^1 x^2,dx-a\int_0^1 x,dx+\frac{a^3}{6}\int_0^1 1,dx $$
となる。
それぞれ計算すると、
$$ \int_0^1 x^2,dx=\left[\frac{x^3}{3}\right]_0^1=\frac{1}{3}, \qquad \int_0^1 x,dx=\left[\frac{x^2}{2}\right]_0^1=\frac{1}{2}, \qquad \int_0^1 1,dx=1 $$
より、
$$ g(a)=\frac{1}{3}-\frac{a}{2}+\frac{a^3}{6} $$
したがって、
$$ g(a)=\frac{a^3-3a+2}{6} $$
である。
なお、
$$ a^3-3a+2=(a-1)^2(a+2) $$
より、
$$ g(a)=\frac{(a-1)^2(a+2)}{6} $$
と因数分解して表すこともできる。
**(2)**
$-\dfrac{3}{2} \leqq a \leqq \dfrac{3}{2}$ のときの最大値・最小値を求める。
$$ g(a)=\frac{1}{3}-\frac{a}{2}+\frac{a^3}{6} $$
を $a$ で微分すると、
$$ g'(a)=\frac{a^2}{2}-\frac{1}{2}=\frac{a^2-1}{2} $$
となる。
よって、
- $-\dfrac{3}{2} \leqq a<-1$ では $g'(a)>0$
- $-1<a<1$ では $g'(a)<0$
- $1<a\leqq \dfrac{3}{2}$ では $g'(a)>0$
であるから、$g(a)$ は
- $-\dfrac{3}{2} \leqq a \leqq -1$ で増加
- $-1 \leqq a \leqq 1$ で減少
- $1 \leqq a \leqq \dfrac{3}{2}$ で増加
する。
したがって、候補は端点と停留点 $a=-1,1$ である。各値を調べると、
$$ g\left(-\frac{3}{2}\right) =\frac{1}{3}+\frac{3}{4}-\frac{9}{16} =\frac{25}{48} $$
$$ g(-1)=\frac{1}{3}+\frac{1}{2}-\frac{1}{6}=\frac{2}{3} $$
$$ g(1)=\frac{1}{3}-\frac{1}{2}+\frac{1}{6}=0 $$
$$ g\left(\frac{3}{2}\right) =\frac{1}{3}-\frac{3}{4}+\frac{9}{16} =\frac{7}{48} $$
である。
よって、この区間で
$$ \max g(a)=\frac{2}{3}, \qquad \min g(a)=0 $$
となる。
それぞれそのときの $a$ の値は、
- 最大値 $\dfrac{2}{3}$ をとるのは $a=-1$
- 最小値 $0$ をとるのは $a=1$
である。
解説
積分の中に $a$ が含まれていても、この問題では積分区間が固定されているので、$a$ は定数としてそのまま外に出して計算すればよい。
その後は $g(a)$ を $a$ の三次関数として見ればよい。最大値・最小値は、微分して増減を調べ、端点と停留点の値を比較するのが基本である。
また、
$$ g(a)=\frac{(a-1)^2(a+2)}{6} $$
と因数分解できるので、特に $a=1$ のとき最小値 $0$ をとることは見通しが立てやすい。
答え
$$ g(a)=\frac{1}{3}-\frac{a}{2}+\frac{a^3}{6} =\frac{a^3-3a+2}{6} $$
また、$-\dfrac{3}{2} \leqq a \leqq \dfrac{3}{2}$ において、
最大値は $\dfrac{2}{3}$、そのとき $a=-1$
最小値は $0$、そのとき $a=1$
である。