基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題14 解説
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解説
方針・初手
与式
$$ x^2+y^2=2x $$
を変形すると、点 $(x,y)$ がある円周上を動く問題になる。 したがって、$x+y$ を座標の一次式とみて、その最大値・最小値を円の性質から調べるのが自然である。
解法1
まず与式を整理する。
$$ x^2-2x+y^2=0 $$
$$ (x-1)^2+y^2=1 $$
よって、点 $(x,y)$ は中心 $(1,0)$、半径 $1$ の円周上にある。
ここで
$$ x+y=1+{(x-1)+y} $$
と書ける。 そこで
$$ X=x-1,\quad Y=y $$
とおくと、条件は
$$ X^2+Y^2=1 $$
であり、求める量は
$$ x+y=1+(X+Y) $$
となる。
したがって、あとは $X^2+Y^2=1$ のもとで $X+Y$ の最大値・最小値を求めればよい。
相加相乗ではなく、ここでは二乗して評価すると
$$ (X+Y)^2 \leqq 2(X^2+Y^2)=2 $$
より
$$ -\sqrt{2}\leqq X+Y\leqq \sqrt{2} $$
である。
したがって
$$ 1-\sqrt{2}\leqq x+y\leqq 1+\sqrt{2} $$
となる。
よって、
- 最大値は $1+\sqrt{2}$
- 最小値は $1-\sqrt{2}$
である。
なお、等号成立は $X=Y$ または $X=-Y$ のうち条件に合うときであり、
(i) 最大値のとき
$$ X=Y=\frac{1}{\sqrt{2}} $$
より
$$ x=1+\frac{1}{\sqrt{2}},\quad y=\frac{1}{\sqrt{2}} $$
(ii) 最小値のとき
$$ X=Y=-\frac{1}{\sqrt{2}} $$
より
$$ x=1-\frac{1}{\sqrt{2}},\quad y=-\frac{1}{\sqrt{2}} $$
である。
解法2
条件
$$ (x-1)^2+y^2=1 $$
は、中心 $(1,0)$、半径 $1$ の円を表す。
一方、$x+y=k$ は傾き $-1$ の直線の族である。 この直線を平行移動したとき、円に接するときに $x+y$ は最大または最小になる。
円の中心 $(1,0)$ から直線 $x+y=k$ までの距離は
$$ \frac{|1-k|}{\sqrt{2}} $$
である。
接する条件は、この距離が半径 $1$ に等しいことであるから、
$$ \frac{|1-k|}{\sqrt{2}}=1 $$
すなわち
$$ |1-k|=\sqrt{2} $$
となる。よって
$$ k=1\pm \sqrt{2} $$
である。
したがって、$x+y$ の最大値・最小値は
$$ 1+\sqrt{2},\quad 1-\sqrt{2} $$
である。
解説
この問題の本質は、条件式を平方完成して円の方程式に直すことである。
$$ x^2+y^2=2x \quad \Longleftrightarrow \quad (x-1)^2+y^2=1 $$
となるので、あとは円周上で一次式 $x+y$ の最大・最小を考える典型問題になる。
計算で進めるなら、$x+y=1+{(x-1)+y}$ と直して、円
$$ (x-1)^2+y^2=1 $$
の上で $(x-1)+y$ の範囲を評価すればよい。 図形的に見るなら、直線 $x+y=k$ が円に接するときが極値である。
答え
最大値は
$$ 1+\sqrt{2} $$
最小値は
$$ 1-\sqrt{2} $$
である。