基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題39 解説
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解説
方針・初手
角を1つに絞って面積を関数化する。
条件 $\angle B=2\angle A$ と $BC=1$ から,$\angle B$ を変数にとれば三角形は一意的に定まり,正弦定理で $AB$ を $\angle B$ の式にできる。あとは面積を微分して最大条件を課せばよい。
解法1
$\angle B=\theta$ とおく。すると
$$ \angle A=\frac{\theta}{2},\qquad \angle C=\pi-\frac{3\theta}{2} $$
である。三角形の内角の条件より
$$ 0<\theta<\frac{2\pi}{3} $$
である。
正弦定理より
$$ \frac{BC}{\sin A}=\frac{AB}{\sin C} $$
であるから,$BC=1$ を用いて
$$ AB=\frac{\sin C}{\sin A} =\frac{\sin\left(\pi-\frac{3\theta}{2}\right)}{\sin\frac{\theta}{2}} =\frac{\sin\frac{3\theta}{2}}{\sin\frac{\theta}{2}} $$
となる。
したがって,三角形の面積を $S$ とすると
$$ S=\frac12\cdot AB\cdot BC\cdot \sin B =\frac12\cdot \frac{\sin\frac{3\theta}{2}}{\sin\frac{\theta}{2}}\cdot \sin\theta $$
である。ここで
$$ \sin\theta=2\sin\frac{\theta}{2}\cos\frac{\theta}{2} $$
を用いると,
$$ S=\sin\frac{3\theta}{2}\cos\frac{\theta}{2} =\frac12\left(\sin2\theta+\sin\theta\right) $$
となる。
よって
$$ S'=\cos2\theta+\frac12\cos\theta $$
であり,極値条件 $S'=0$ は
$$ 2\cos2\theta+\cos\theta=0 $$
である。
ここで $x=\cos\theta$ とおくと,
$$ \cos2\theta=2x^2-1 $$
より
$$ 2(2x^2-1)+x=0 $$
すなわち
$$ 4x^2+x-2=0 $$
を得る。これを解いて
$$ x=\frac{-1\pm\sqrt{33}}{8} $$
である。
一方,$0<\theta<\dfrac{2\pi}{3}$ より
$$ -\frac12<\cos\theta<1 $$
であるから,適するのは
$$ \cos\theta=\frac{-1+\sqrt{33}}{8} $$
のみである。
また,$\theta\to0$ および $\theta\to\dfrac{2\pi}{3}$ のときは面積 $S\to0$ であり,区間内の臨界点はこの1つだけであるから,このとき面積は最大となる。
したがって
$$ \cos\angle B=\frac{\sqrt{33}-1}{8} $$
である。
解説
$\angle B=2\angle A$ という条件があるので,角を1つ決めれば三角形全体が決まる。したがって,面積を1変数関数に落とすのが自然である。
この問題では,正弦定理で辺 $AB$ を角の式に直し,
$$ S=\frac12\cdot AB\cdot BC\cdot \sin B $$
と表すのが最も素直である。微分すると三角関数の方程式が二次方程式に帰着し,$\cos\angle B$ を直接求められる。
答え
$$ \cos\angle B=\frac{\sqrt{33}-1}{8} $$