基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題41 解説
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解説
方針・初手
$f(x)$ は $x$ についての下に凸ではなく上に凸の2次関数である。したがって、まず $x$ に関する平方完成を行えば、固定した $t$ に対する最大値が直ちに求まる。
その最大値を $g(t)$ とおけば、今度は $t$ の3次関数の最小値を調べればよい。
解法1
与えられた関数は
$$ f(x)=-2x^2+(8t-12)x+t^3-17t^2+39t-18 $$
である。
$x$ について平方完成すると、
$$ \begin{aligned} f(x) &=-2\left\{x^2-(4t-6)x\right\}+t^3-17t^2+39t-18 \\ &=-2\left\{(x-(2t-3))^2-(2t-3)^2\right\}+t^3-17t^2+39t-18 \\ &=-2(x-(2t-3))^2+2(2t-3)^2+t^3-17t^2+39t-18 \end{aligned} $$
ここで
$$ 2(2t-3)^2=2(4t^2-12t+9)=8t^2-24t+18 $$
より、
$$ \begin{aligned} f(x) &=-2(x-(2t-3))^2+(8t^2-24t+18)+t^3-17t^2+39t-18 \\ &=-2(x-(2t-3))^2+t^3-9t^2+15t \end{aligned} $$
となる。
第1項は常に $0$ 以下であるから、最大値は $x=2t-3$ のときにとる。よって、$f(x)$ の最大値は
$$ t^3-9t^2+15t $$
である。
次に、この最大値を
$$ g(t)=t^3-9t^2+15t $$
とおく。
$t\ge -\dfrac{1}{\sqrt{2}}$ の範囲で $g(t)$ の最小値を求めるため、微分すると
$$ g'(t)=3t^2-18t+15=3(t-1)(t-5) $$
となる。
したがって、増減は次のようになる。
**(i)**
$-\dfrac{1}{\sqrt{2}}\le t<1$ では $g'(t)>0$
**(ii)**
$1<t<5$ では $g'(t)<0$
**(iii)**
$t>5$ では $g'(t)>0$
よって、$t=1$ で極大、$t=5$ で極小となる。さらに、定義域の左端 $t=-\dfrac{1}{\sqrt{2}}$ も確認する。
まず、
$$ g(5)=125-225+75=-25 $$
また、
$$ \begin{aligned} g\left(-\frac{1}{\sqrt{2}}\right) &=\left(-\frac{1}{\sqrt{2}}\right)^3-9\left(-\frac{1}{\sqrt{2}}\right)^2+15\left(-\frac{1}{\sqrt{2}}\right) \\ &=-\frac{\sqrt{2}}{4}-\frac{9}{2}-\frac{15\sqrt{2}}{2} \\ &=-\frac{31\sqrt{2}}{4}-\frac{9}{2} \end{aligned} $$
である。
ここで
$$ -\frac{31\sqrt{2}}{4}-\frac{9}{2}>-25 $$
であるから、最小値は $t=5$ のときの $-25$ である。
解説
この問題の本質は、2変数の式をいきなり複雑に扱わず、まず「$x$ に関する最大値」を固定した $t$ のもとで処理することである。$x$ についての2次関数で、しかも $x^2$ の係数が負であるから、平方完成により最大値がそのまま読める。
その後は1変数関数 $g(t)$ の最小値の問題になるので、通常の微分による増減で処理できる。2段階に分けて考えるのが標準的である。
答え
**(1)**
$f(x)$ の最大値は
$$ t^3-9t^2+15t $$
である。
**(2)**
$g(t)$ の最小値は
$$ -25 $$
である。