基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題48 解説
数学2の微分法「最大最小・解の個数」にある問題48の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
左辺の中身を平方完成する。
$$ x^2+2x-3=(x+1)^2-4 $$
したがって,方程式①は
$$ \left|(x+1)^2-4\right|=k+4 $$
となる。ここで $u=(x+1)^2$ とおくと $u\geqq 0$ であり,
$$ |u-4|=k+4 $$
であるから,
$$ u=4\pm (k+4) $$
すなわち
$$ (x+1)^2=k+8,\quad (x+1)^2=-k $$
の2つを調べればよい。解の個数や符号はこの2式から整理できる。
解法1
まず,絶対値が $k+4$ に等しいためには
$$ k+4\geqq 0 $$
すなわち
$$ k\geqq -4 $$
でなければならない。
また,
$$ (x+1)^2=k+8 $$
より
$$ x=-1\pm \sqrt{k+8} $$
を得る。$k\geqq -4$ だから $\sqrt{k+8}\geqq 2$ であり,この2解は常に異なり,
$$ -1-\sqrt{k+8}<0,\qquad -1+\sqrt{k+8}\geqq 1>0 $$
となる。したがって,この式からは常に負の解が1個,正の解が1個出る。
一方,
$$ (x+1)^2=-k $$
より,これは $k\leqq 0$ のときに限って解をもち,
$$ x=-1\pm \sqrt{-k} $$
である。
(ア) $k=1$ のとき
$k=1$ を代入すると
$$ (x+1)^2=9,\quad (x+1)^2=-1 $$
となる。後者は実数解をもたないから,
$$ x=-1\pm 3 $$
より
$$ x=-4,\ 2 $$
である。
(イ) 異なる3個の負の解をもつ条件
すでに $(x+1)^2=k+8$ からは負の解が常に1個出る。
したがって,全体で異なる3個の負の解をもつには,
$$ (x+1)^2=-k $$
から異なる2個の負の解が出ればよい。
その2解は
$$ -1-\sqrt{-k},\quad -1+\sqrt{-k} $$
であり,両方が負になる条件は
$$ -1+\sqrt{-k}<0 $$
すなわち
$$ \sqrt{-k}<1 $$
である。よって
$$ -k<1 $$
すなわち
$$ k>-1 $$
を得る。
さらに,異なる2解であるためには $k<0$ が必要である。よって求める範囲は
$$ -1<k<0 $$
である。
(ウ) 異なる4個の実数解をもつ条件
4個の実数解をもつには,
$$ (x+1)^2=k+8 $$
から2個,
$$ (x+1)^2=-k $$
からも2個の実数解が出る必要がある。後者が異なる2解をもつためには
$$ k<0 $$
が必要である。
また $k=-4$ のときは
$$ (x+1)^2=4,\quad (x+1)^2=4 $$
となって同じ2解しか出ないので,4個にはならない。
したがって,異なる4個の実数解をもつ条件は
$$ -4<k<0 $$
である。
(エ) 4個の実数解の和
$-4<k<0$ のとき,
$$ \sqrt{k+8}>2>\sqrt{-k}>0 $$
であるから,4個の解を小さい順に並べると
$$ \alpha_1=-1-\sqrt{k+8},\quad \alpha_2=-1-\sqrt{-k},\quad \alpha_3=-1+\sqrt{-k},\quad \alpha_4=-1+\sqrt{k+8} $$
となる。
よって,
$$ \alpha_1+\alpha_2+\alpha_3+\alpha_4 =(-1-\sqrt{k+8})+(-1-\sqrt{-k})+(-1+\sqrt{-k})+(-1+\sqrt{k+8}) =-4 $$
である。
(オ) $\alpha_1\alpha_2\alpha_3\alpha_4=5$ のとき
積を組に分けて計算すると,
$$ \begin{aligned} \alpha_1\alpha_2\alpha_3\alpha_4 &= (-1-\sqrt{k+8})(-1+\sqrt{k+8})(-1-\sqrt{-k})(-1+\sqrt{-k}) \end{aligned} $$
$$ =(1-(k+8))(1-(-k)) =(-(k+7))(k+1) $$
したがって,
$$ (-(k+7))(k+1)=5 $$
すなわち
$$ (k+7)(k+1)=-5 $$
であるから,
$$ k^2+8k+7=-5 $$
$$ k^2+8k+12=0 $$
$$ (k+2)(k+6)=0 $$
となる。ここで,4個の異なる実数解をもつ条件は $-4<k<0$ であったから,適するのは
$$ k=-2 $$
のみである。
解説
この問題は,絶対値の中身をそのまま追うより,
$$ x^2+2x-3=(x+1)^2-4 $$
と平方完成して $(x+1)^2$ に着目するのが本筋である。すると,もとの方程式は2つの二次方程式に分かれ,それぞれの解の個数や符号を機械的に判定できる。
特に,$-1\pm \sqrt{k+8}$ は常に「負1個,正1個」,$-1\pm \sqrt{-k}$ は $k$ の範囲によって「2個・1個・0個」と変化する。この見通しを持てると,3個の負の解や4個の実数解の条件がすぐ整理できる。
答え
**(ア)**
$-4,\ 2$
**(イ)**
$-1<k<0$
**(ウ)**
$-4<k<0$
**(エ)**
$-4$
**(オ)**
$-2$