基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題50 解説
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解説
方針・初手
$2^x$ と $2^{-x}$ が対になって現れているので、
$$ t=2^x+2^{-x} $$
とおくのが自然である。すると $t\geqq 2$ であり、$4^x+4^{-x}$、$8^x+8^{-x}$ も $t$ で表せる。これにより $g(x)$ を $t$ の多項式に直し、最小値を調べる。
解法1
$$ t=2^x+2^{-x} $$
とおく。相加平均と相乗平均の関係より
$$ t=2^x+2^{-x}\geqq 2 $$
である。
まず、
$$ 4^x+4^{-x}=(2^x)^2+(2^{-x})^2=(2^x+2^{-x})^2-2=t^2-2 $$
である。
また、$a=2^x,\ b=2^{-x}$ とすると $ab=1$ だから、
$$ 8^x+8^{-x}=a^3+b^3=(a+b)^3-3ab(a+b)=t^3-3t $$
となる。
したがって、
$$ \begin{aligned} g(x) &=(t^3-3t)-10(t^2-2)+35t-55\\ &=t^3-10t^2+32t-35 \end{aligned} $$
である。ここで整理すると、
$$ \begin{aligned} g(x)+3 &=t^3-10t^2+32t-32\\ &=(t-2)(t^2-8t+16)\\ &=(t-2)(t-4)^2 \end{aligned} $$
よって、
$$ g(x)=(t-2)(t-4)^2-3 $$
を得る。しかも $t\geqq 2$ であるから、
$$ (t-2)(t-4)^2\geqq 0 $$
である。したがって
$$ g(x)\geqq -3 $$
となり、最小値は $-3$ である。
次に、等号成立条件を調べる。
$$ (t-2)(t-4)^2=0 $$
より、
$$ t=2 \quad \text{または} \quad t=4 $$
である。
**(i)**
$t=2$ のとき
$$ 2^x+2^{-x}=2 $$
であり、相加平均と相乗平均の等号条件から
$$ 2^x=2^{-x} $$
すなわち
$$ x=0 $$
である。
**(ii)**
$t=4$ のとき
$$ 2^x+2^{-x}=4 $$
$y=2^x\ (>0)$ とおくと、
$$ y+\frac{1}{y}=4 $$
より
$$ y^2-4y+1=0 $$
したがって
$$ y=2\pm \sqrt{3} $$
である。よって
$$ 2^x=2+\sqrt{3} \quad \text{または} \quad 2^x=2-\sqrt{3} $$
となるから、
$$ x=\log_2(2+\sqrt{3}) \quad \text{または} \quad x=\log_2(2-\sqrt{3}) $$
である。なお、$2-\sqrt{3}=\dfrac{1}{2+\sqrt{3}}$ なので、
$$ x=\pm \log_2(2+\sqrt{3}) $$
とまとめてもよい。
解説
この問題の要点は、$2^x$ と $2^{-x}$ の対称性に注目して $t=2^x+2^{-x}$ とおくことである。すると高次の式も
$$ 4^x+4^{-x}=t^2-2,\qquad 8^x+8^{-x}=t^3-3t $$
と順に表せる。
その後は $t\geqq 2$ という条件を使って、$g(x)$ を因数分解した形
$$ g(x)=(t-2)(t-4)^2-3 $$
まで持ち込めば、最小値がただちに分かる。単に微分するよりも、対称式の処理として典型的で見通しのよい解法である。
答え
最小値は
$$ -3 $$
である。
そのときの $x$ の値は
$$ x=0,\ \pm \log_2(2+\sqrt{3}) $$
である。