基礎問題集
数学2 微分法「最大最小・解の個数」の問題63 解説
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解説
方針・初手
$f(x)$ は $a$ を固定すれば $x$ の3次関数である。したがって極大・極小は $f'(x)$ の符号変化を調べればよい。
まず $s=\sin a$ とおくと、$-1\leqq s\leqq 1$ であり、式は
$$ f(x)=2x^3-(6+3s)x^2+12sx+s^3+6s+5 $$
となる。これを微分して因数分解すると、極値を与える $x$ が直ちに分かる。
解法1
$s=\sin a$ とおく。
このとき
$$ f'(x)=6x^2-2(6+3s)x+12s $$
であるから、
$$ f'(x)=6{x^2-(2+s)x+2s}=6(x-s)(x-2) $$
と因数分解できる。
ここで $-1\leqq s\leqq 1$ より
$$ s<2 $$
である。したがって、$f'(x)$ の符号は
- $x<s$ で $f'(x)>0$
- $s<x<2$ で $f'(x)<0$
- $x>2$ で $f'(x)>0$
となる。
よって $x=s$ で極大、$x=2$ で極小である。したがって、$f(x)$ はただ1つの極大値をもち、その極大値 $M(a)$ は $x=s=\sin a$ のときの値である。
そこで $x=s$ を代入すると、
$$ \begin{aligned} M(a) &=f(s) \\ &=2s^3-(6+3s)s^2+12s^2+s^3+6s+5 \\ &=2s^3-6s^2-3s^3+12s^2+s^3+6s+5 \\ &=6s^2+6s+5 \end{aligned} $$
となる。すなわち
$$ M(a)=6\sin^2 a+6\sin a+5 $$
である。
次に、$0\leqq a<2\pi$ における $M(a)$ の最大・最小を求める。
$u=\sin a$ とおくと、$-1\leqq u\leqq 1$ であり、
$$ M(a)=6u^2+6u+5 $$
である。これを平方完成すると
$$ M(a)=6\left(u+\frac12\right)^2+\frac72 $$
となる。
したがって最小値は
$$ u=-\frac12 $$
のときにとり、
$$ M_{\min}=\frac72 $$
である。$\sin a=-\dfrac12$ より
$$ a=\frac{7\pi}{6},\ \frac{11\pi}{6} $$
である。
また、$6u^2+6u+5$ は上に開く2次関数であるから、区間 $[-1,1]$ での最大値は端点で比較すればよい。
$$ M(1)=6+6+5=17,\qquad M(-1)=6-6+5=5 $$
より最大値は $17$ であり、これは $u=1$、すなわち
$$ a=\frac{\pi}{2} $$
のときにとる。
解説
この問題の要点は、$a$ を固定して $x$ の関数として見ることである。すると微分係数が
$$ f'(x)=6(x-\sin a)(x-2) $$
ときれいに因数分解でき、極大を与える点が $x=\sin a$、極小を与える点が $x=2$ と直ちに分かる。
その後は、極大値 $M(a)$ を $\sin a$ の2次式として表し、$\sin a\in[-1,1]$ を用いて最大・最小を調べればよい。3次関数の極値問題と、三角関数の値域を組み合わせる典型題である。
答え
**(1)**
$f(x)$ はただ1つの極大値をもち、その極大値は
$$ M(a)=6\sin^2 a+6\sin a+5 $$
である。
**(2)**
$$ M(a)=6\left(\sin a+\frac12\right)^2+\frac72 $$
より、最小値は
$$ \frac72 $$
であり、そのとき
$$ a=\frac{7\pi}{6},\ \frac{11\pi}{6} $$
である。
また、最大値は
$$ 17 $$
であり、そのとき
$$ a=\frac{\pi}{2} $$
である。