基礎問題集
数学2 微分法「接線・不等式」の問題15 解説
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解説
方針・初手
接点の (x) 座標を文字で置く。放物線 (y=x^2) の (x=a) における接線は (y=2ax-a^2) であるから,点 (P) を通る接線の接点パラメータ (a) は二次方程式の解になる。その2解を用いれば,接線 (PQ,PR) の傾きが分かり,(\theta=\angle QPR) を2直線のなす角の公式で表せる。
解法1
点 (P) は直線 (l\colon y=\dfrac12x-\dfrac14) 上にあるので,
$$ P\left(t,\frac12t-\frac14\right) $$
とおける。
放物線 (y=x^2) の (x=a) における接線は
$$ y=2ax-a^2 $$
である。この接線が (P) を通るための条件は
$$ \frac12t-\frac14=2at-a^2 $$
すなわち
$$ a^2-2ta+\frac12t-\frac14=0 $$
である。
この二次方程式の2解を (u,v) とすると,接点は
$$ Q(u,u^2),\quad R(v,v^2) $$
であり,接線 (PQ,PR) の傾きはそれぞれ (2u,2v) である。
したがって,(\theta=\angle QPR) に対して,2直線のなす角の公式より
$$ \tan\theta=\left|\frac{2u-2v}{1+(2u)(2v)}\right| $$
となる。
ここで,(u,v) は方程式
$$ a^2-2ta+\frac12t-\frac14=0 $$
の2解であるから,解と係数の関係より
$$ u+v=2t,\qquad uv=\frac12t-\frac14 $$
である。また,
$$ (u-v)^2=(u+v)^2-4uv =4t^2-4\left(\frac12t-\frac14\right) =4t^2-2t+1 $$
より
$$ |u-v|=\sqrt{4t^2-2t+1} $$
である。
さらに,
$$ 1+4uv =1+4\left(\frac12t-\frac14\right) =2t $$
であるから,(t\neq0) のとき
$$ \tan\theta =\frac{2|u-v|}{|1+4uv|} =\frac{2\sqrt{4t^2-2t+1}}{2|t|} =\frac{\sqrt{4t^2-2t+1}}{|t|} $$
となる。これが (1) の答えである。
次に (2) を考える。
(t=0) のとき,
$$ P\left(0,-\frac14\right) $$
である。このとき接点パラメータ (a) は
$$ a^2-\frac14=0 $$
より
$$ a=\pm\frac12 $$
である。したがって2本の接線の傾きは (1,-1) となるので,
$$ \theta=\frac{\pi}{2} $$
である。
一方,(t\neq0) のときは
$$ \tan\theta=\frac{\sqrt{4t^2-2t+1}}{|t|} $$
となり,(\tan\theta) は有限の正の値であるから
$$ 0<\theta<\frac{\pi}{2} $$
である。したがって,(\theta) の最大値は
$$ \frac{\pi}{2} $$
であり,そのときの点 (P) は
$$ \left(0,-\frac14\right) $$
である。
解説
放物線への接線は,接点の (x) 座標を (a) とすると (y=2ax-a^2) と表せる。この形を使うと,「点 (P) を通る2本の接線」という条件が二次方程式になり,接点パラメータの和と積から計算を一気に進められる。
また,最大値については (\tan\theta) を微分して調べる必要はない。(t=0) のとき接線の傾きが (1,-1) となって直交するので (\theta=90^\circ) である。(t\neq0) では (\tan\theta) が有限であり,(\theta) は直角より小さいから,これが最大である。
答え
**(1)**
$$ \tan\theta=\frac{\sqrt{4t^2-2t+1}}{|t|}\qquad (t\neq0) $$
**(2)**
$$ \theta_{\max}=\frac{\pi}{2} $$
このとき
$$ P\left(0,-\frac14\right) $$