基礎問題集
数学2 複素数と方程式「複素数」の問題15 解説
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解説
方針・初手
与えられている条件は
$$ w^2+w+1=0 $$
である。これからまず $w^3$ を求める。
そのうえで、$P$ の第3因子に現れる $w^4$ を $w$ に直し、さらに
$$ w+w^2=-1,\quad w^3=1 $$
を用いて積を整理すれば、$a,b,c$ のみの式にできる。
解法1
**(1)**
$w^3=1$ であることを示す。
条件
$$ w^2+w+1=0 $$
の両辺に $w-1$ を掛けると、
$$ (w-1)(w^2+w+1)=0 $$
より
$$ w^3-1=0 $$
となる。したがって
$$ w^3=1 $$
である。
---
**(2)**
まず (1) より $w^3=1$ であるから、
$$ w^4=w $$
である。よって
$$ P=(a+b+c)(a+bw+cw^2)(a+bw^2+cw) $$
となる。
ここで後ろ2つの因子を掛け合わせる。
$$ \begin{aligned} &(a+bw+cw^2)(a+bw^2+cw) \\ &=a^2+ab(w+w^2)+ac(w+w^2)+b^2w^3+bc(w^2+w^4)+c^2w^3 \end{aligned} $$
(1) より $w^3=1,; w^4=w$ であり、またもとの条件から
$$ w+w^2=-1 $$
なので、
$$ \begin{aligned} (a+bw+cw^2)(a+bw^2+cw) &=a^2-ab-ac+b^2+bc(w+w^2)+c^2 \\ &=a^2+b^2+c^2-ab-bc-ca \end{aligned} $$
となる。したがって
$$ P=(a+b+c)(a^2+b^2+c^2-ab-bc-ca) $$
である。
さらに恒等式
$$ (x+y+z)(x^2+y^2+z^2-xy-yz-zx)=x^3+y^3+z^3-3xyz $$
を用いれば、
$$ P=a^3+b^3+c^3-3abc $$
となる。
解説
この問題の要点は、$w^2+w+1=0$ を満たす複素数 $w$ が $1$ でない3乗根であることを見抜くことである。
(1) で $w^3=1$ を示してしまえば、$w^4=w$ がすぐに分かり、さらに $w+w^2=-1$ も使えるので、$P$ の中の $w$ をすべて消去できる。
(2) では、後ろ2つの因子を先に掛けると整理しやすい。最後は有名な恒等式に落ちるので、対称式としてまとめる見通しを持つことが重要である。
答え
**(1)**
$$ w^3=1 $$
**(2)**
$$ P=(a+b+c)(a^2+b^2+c^2-ab-bc-ca)=a^3+b^3+c^3-3abc $$