基礎問題集
数学2 複素数と方程式「複素数」の問題16 解説
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解説
方針・初手
実数解を $x=t$ とおく。$t$ は実数であるから,方程式の左辺を実部と虚部に分け,それぞれが $0$ になる条件を調べればよい。
解法1
$x=t\ (t\in \mathbb{R})$ が与えられた方程式
$$ (a+i)x^2+2(1+i)x+1+ai=0 $$
の実数解であるとする。このとき
$$ (a+i)t^2+2(1+i)t+1+ai =(at^2+2t+1)+i(t^2+2t+a) $$
であるから,
$$ \begin{cases} at^2+2t+1=0\\ t^2+2t+a=0 \end{cases} $$
を同時に満たす。
第2式から
$$ a=-(t^2+2t) $$
である。これを第1式に代入すると,
$$ -(t^2+2t)t^2+2t+1=0 $$
すなわち
$$ t^4+2t^3-2t-1=0 $$
となる。これを因数分解すると,
$$ t^4+2t^3-2t-1 =(t^2-1)(t+1)^2 =(t-1)(t+1)^3 $$
であるから,
$$ t=1,\ -1 $$
を得る。
それぞれに対して $a$ を求める。
**(i)**
$t=1$ のとき
$$ 1+2+a=0 $$
より,
$$ a=-3 $$
である。
**(ii)**
$t=-1$ のとき
$$ 1-2+a=0 $$
より,
$$ a=1 $$
である。
したがって,求める実数 $a$ は
$$ a=1,\ -3 $$
である。
次に,そのときの方程式の解をすべて求める。
**(i)**
$a=1$ のとき
方程式は
$$ (1+i)x^2+2(1+i)x+1+i=0 $$
であり,
$$ (1+i)(x^2+2x+1)=0 $$
すなわち
$$ (1+i)(x+1)^2=0 $$
となる。よって解は
$$ x=-1\quad (重解) $$
である。
**(ii)**
$a=-3$ のとき
方程式は
$$ (-3+i)x^2+2(1+i)x+1-3i=0 $$
である。すでに $x=1$ が実数解であることが分かっているので,$(x-1)$ でくくると
$$ (-3+i)x^2+2(1+i)x+1-3i =(x-1){(-3+i)x+(-1+3i)} $$
となる。したがってもう1つの解は
$$ (-3+i)x+(-1+3i)=0 $$
より
$$ x=\frac{1-3i}{-3+i} =\frac{(1-3i)(-3-i)}{(-3+i)(-3-i)} =\frac{-3+4i}{5} $$
である。
ゆえにこのときの解は
$$ x=1,\ \frac{-3+4i}{5} $$
である。
解説
実数解をもつ複素数係数方程式では,実数 $x$ を代入したときに実部と虚部が同時に $0$ になることが本質である。これにより,複素数の方程式を2本の実数方程式に分けて処理できる。
本問では,その2式から $a$ を消去して $t$ のみの方程式に直し,実数解候補を先に絞るのが自然である。そこから $a$ を逆算し,各場合で元の2次方程式の解を求めればよい。
答え
$$ a=1,\ -3 $$
そのときの解は次のとおりである。
$ a=1 $ のとき
$$ x=-1\quad (重解) $$
$ a=-3 $ のとき
$$ x=1,\ \frac{-3+4i}{5} $$