基礎問題集
数学2 複素数と方程式「因数定理・剰余の定理」の問題1 解説
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解説
方針・初手
割る式は
$$ x^2-2x+1=(x-1)^2 $$
である。
したがって、与えられた整式
$$ P(x)=x^4+ax^3+ax^2+bx-6 $$
が $(x-1)^2$ で割り切れるための条件は、$x=1$ が重解になることである。よって
$$ P(1)=0,\quad P'(1)=0 $$
を用いればよい。
解法1
$P(x)=x^4+ax^3+ax^2+bx-6$ とおく。
まず $P(1)=0$ より、
$$ P(1)=1+a+a+b-6=2a+b-5 $$
であるから、
$$ 2a+b-5=0 $$
を得る。
次に微分すると、
$$ P'(x)=4x^3+3ax^2+2ax+b $$
である。$x=1$ が重解なので $P'(1)=0$ であり、
$$ P'(1)=4+3a+2a+b=4+5a+b $$
より、
$$ 4+5a+b=0 $$
を得る。
したがって、$a,b$ は連立方程式
$$ \begin{cases} 2a+b=5 \\ 5a+b=-4 \end{cases} $$
を満たす。
下の式から上の式を引くと、
$$ 3a=-9 $$
より、
$$ a=-3 $$
である。
これを $2a+b=5$ に代入すると、
$$ 2(-3)+b=5 $$
すなわち
$$ b=11 $$
となる。
解法2
$(x-1)^2=x^2-2x+1$ で割り切れるので、ある2次式 $x^2+px+q$ を用いて
$$ x^4+ax^3+ax^2+bx-6=(x^2-2x+1)(x^2+px+q) $$
と書ける。
右辺を展開すると、
$$ \begin{aligned} (x^2-2x+1)(x^2+px+q) &=x^4+(p-2)x^3+(q-2p+1)x^2+(-2q+p)x+q \end{aligned} $$
である。
これを
$$ x^4+ax^3+ax^2+bx-6 $$
と係数比較すると、
$$ \begin{cases} a=p-2 \\ a=q-2p+1 \\ b=-2q+p \\ -6=q \end{cases} $$
となる。
$q=-6$ を代入すると、
$$ a=-6-2p+1=-5-2p $$
一方で $a=p-2$ だから、
$$ p-2=-5-2p $$
より
$$ 3p=-3 $$
したがって
$$ p=-1 $$
であり、
$$ a=p-2=-3 $$
となる。
さらに
$$ b=-2q+p=-2(-6)+(-1)=12-1=11 $$
を得る。
解説
$(x-1)^2$ で割り切れるという条件は、$x=1$ が2重根であることと同値である。このとき
$$ P(1)=0,\quad P'(1)=0 $$
を使うのが最も速い。
一方、因数分解の形
$$ P(x)=(x-1)^2(\text{2次式}) $$
とおいて係数比較する方法でも求められる。どちらも典型的な処理であり、重解条件を微分で扱えるようにしておくことが重要である。
答え
$$ a=-3,\quad b=11 $$