基礎問題集
数学2 複素数と方程式「高次方程式」の問題63 解説
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解説
方針・初手
まず $P(i),P(-i)$ を直接計算すると,$i,-i$ が $P(x)$ の解であるかどうかが分かる。$i,-i$ が解ならば,$P(x)$ は $x^2+1$ を因数にもつので,(2) の実数解は残りの2次式から求まる。
(3) は,$P(x)$ と $Q(x)$ の差を考えるのが最も自然である。4点 $x=\pm1,\pm2$ で値が一致するので,差の多項式はそれらを根にもつことを用いる。
解法1
**(1)**
$$ P(i)=i^4+i^3+i-1 $$
であり,$i^2=-1$ より $i^4=1,\ i^3=-i$ だから,
$$ P(i)=1-i+i-1=0 $$
同様に,
$$ P(-i)=(-i)^4+(-i)^3+(-i)-1 $$
ここで $(-i)^2=-1,\ (-i)^4=1,\ (-i)^3=i$ であるから,
$$ P(-i)=1+i-i-1=0 $$
したがって,
$$ P(i)=0,\quad P(-i)=0 $$
である。
**(2)**
(1) より $i,-i$ は方程式 $P(x)=0$ の解である。したがって $x^2+1$ は $P(x)$ の因数である。
そこで $P(x)$ を $x^2+1$ で因数分解すると,
$$ P(x)=x^4+x^3+x-1=(x^2+1)(x^2+x-1) $$
実際,
$$ (x^2+1)(x^2+x-1)=x^4+x^3-x^2+x^2+x-1=x^4+x^3+x-1 $$
である。
よって,
$$ P(x)=0 $$
は
$$ (x^2+1)(x^2+x-1)=0 $$
と同値である。このうち $x^2+1=0$ は実数解をもたないので,実数解は
$$ x^2+x-1=0 $$
の解である。解の公式より,
$$ x=\frac{-1\pm\sqrt{1+4}}{2} =\frac{-1\pm\sqrt5}{2} $$
したがって,実数解は
$$ x=\frac{-1+\sqrt5}{2},\quad x=\frac{-1-\sqrt5}{2} $$
である。
**(3)**
$$ R(x)=P(x)-Q(x) $$
とおく。
条件より,
$$ Q(1)=P(1),\quad Q(-1)=P(-1),\quad Q(2)=P(2),\quad Q(-2)=P(-2) $$
であるから,
$$ R(1)=R(-1)=R(2)=R(-2)=0 $$
となる。したがって $R(x)$ は $x=1,-1,2,-2$ を根にもつ。
また,$P(x)$ は4次式,$Q(x)$ は3次以下の整式なので,$R(x)=P(x)-Q(x)$ は4次式で,その最高次の係数は $1$ である。
よって,
$$ R(x)=(x-1)(x+1)(x-2)(x+2) $$
と定まる。これを展開すると,
$$ R(x)=(x^2-1)(x^2-4)=x^4-5x^2+4 $$
したがって,
$$ Q(x)=P(x)-R(x) $$
より,
$$ Q(x)=(x^4+x^3+x-1)-(x^4-5x^2+4) $$
ゆえに,
$$ Q(x)=x^3+5x^2+x-5 $$
である。
解説
この問題の要点は,複素数 $i,-i$ を代入して得られる情報を因数分解につなげることである。$P(i)=P(-i)=0$ と分かれば,実数係数の多項式である以上 $x^2+1$ が因数になるので,4次式が一気に2次式まで落ちる。
また (3) では,値が一致するという条件を見たら,差 $P(x)-Q(x)$ を考えるのが典型である。差が4点で $0$ になる以上,その4点を根にもつ多項式として表せる。さらに最高次係数まで見れば,差の多項式が一意に決まり,$Q(x)$ もただちに求まる。
答え
**(1)**
$$ P(i)=0,\quad P(-i)=0 $$
**(2)**
方程式 $P(x)=0$ の実数解は
$$ x=\frac{-1+\sqrt5}{2},\quad x=\frac{-1-\sqrt5}{2} $$
**(3)**
$$ Q(x)=x^3+5x^2+x-5 $$