基礎問題集
数学2 三角関数「三角関数」の問題14 解説
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解説
方針・初手
$(1)$ は $\sin A=\sin B$ の一般解を使えば直接求まる。
$(2)$ は $\sin3\theta,\sin2\theta$ を $\sin\theta,\cos\theta$ で表し、$0<\theta<\dfrac{\pi}{2}$ より $\sin\theta>0$ を用いて $\cos\theta$ の条件に直す。すると $m,n$ が整数であることから候補が強く絞られる。
解法1
**(1)**
$$ \sin3\theta=\sin2\theta $$
より、$\sin A=\sin B$ の一般解
$$ A=B+2k\pi \quad \text{または} \quad A=\pi-B+2k\pi \qquad (k\in\mathbb{Z}) $$
を用いると、
$$ 3\theta=2\theta+2k\pi $$
または
$$ 3\theta=\pi-2\theta+2k\pi $$
である。
前者からは
$$ \theta=2k\pi $$
となるが、$0<\theta<\dfrac{\pi}{2}$ に反するので不適である。
後者からは
$$ 5\theta=\pi+2k\pi $$
となる。ここで $0<\theta<\dfrac{\pi}{2}$ より
$$ 0<5\theta<\frac{5\pi}{2} $$
であるから、これを満たすのは $k=0$ のときだけである。したがって
$$ \theta=\frac{\pi}{5} $$
である。
**(2)**
$c=\cos\theta,\ s=\sin\theta$ とおく。$0<\theta<\dfrac{\pi}{2}$ なので
$$ 0<c<1,\qquad s>0 $$
である。
与式
$$ \sin3\theta=m\sin2\theta+n\sin\theta $$
に対して、
$$ \sin3\theta=s(4c^2-1),\qquad \sin2\theta=2sc $$
を用いると
$$ s(4c^2-1)=2msc+ns $$
となる。ここで $s>0$ だから両辺を $s$ で割れて、
$$ 4c^2-1=2mc+n $$
すなわち
$$ 4c^2-2mc-(n+1)=0 $$
を得る。これを変形すると
$$ n+1=2c(2c-m) $$
である。
左辺は正の整数である。右辺が正であるためには
$$ 2c-m>0 $$
でなければならない。ところが $0<c<1$ だから
$$ 0<2c<2 $$
である。よって
$$ m<2 $$
となり、$m$ は $0$ 以上の整数だから
$$ m=0,\ 1 $$
に限られる。
(i) $m=0$ の場合
$$ n+1=4c^2 $$
である。$0<c<1$ より
$$ 0<4c^2<4 $$
だから、正の整数 $n+1$ として可能なのは
$$ n+1=1,2,3 $$
のみである。
- $n+1=1$、すなわち $n=0$ のとき
$$ 4c^2=1 $$
より
$$ c=\frac12,\qquad \theta=\frac{\pi}{3} $$
- $n+1=2$、すなわち $n=1$ のとき
$$ 4c^2=2 $$
より
$$ c=\frac{\sqrt2}{2},\qquad \theta=\frac{\pi}{4} $$
- $n+1=3$、すなわち $n=2$ のとき
$$ 4c^2=3 $$
より
$$ c=\frac{\sqrt3}{2},\qquad \theta=\frac{\pi}{6} $$
したがって、この場合は
$$ (m,n)=(0,0),(0,1),(0,2) $$
であり、それぞれ
$$ \theta=\frac{\pi}{3},\ \frac{\pi}{4},\ \frac{\pi}{6} $$
を得る。
(ii) $m=1$ の場合
$$ n+1=2c(2c-1) $$
である。右辺が正であるから $c>\dfrac12$ であり、したがって
$$ \frac12<c<1 $$
である。このとき
$$ 0<2c(2c-1)<2 $$
だから、正の整数 $n+1$ は
$$ n+1=1 $$
しかありえない。よって
$$ n=0 $$
である。
すると元の方程式は
$$ \sin3\theta=\sin2\theta $$
となるので、(1) より
$$ \theta=\frac{\pi}{5} $$
である。
したがって、この場合は
$$ (m,n)=(1,0) $$
である。
以上より、解をもつ $(m,n)$ は
$$ (0,0),\ (0,1),\ (0,2),\ (1,0) $$
に限られる。
解説
$(1)$ は $\sin A=\sin B$ の標準処理である。
$(2)$ の要点は、三倍角・二倍角を使って
$$ n+1=2\cos\theta(2\cos\theta-m) $$
まで落とすことである。ここで $0<\cos\theta<1$ なので $m$ はすぐに $0,1$ に限られ、さらに右辺の値域から $n$ も有限個に絞られる。整数条件を早い段階で使うのが決め手である。
答え
**(1)**
$$ \theta=\frac{\pi}{5} $$
**(2)**
解をもつのは
$$ (m,n)=(0,0),(0,1),(0,2),(1,0) $$
に限る。そのときの $\theta$ はそれぞれ
$$ \begin{aligned} (m,n)=(0,0) &\Rightarrow \theta=\frac{\pi}{3},\\ (m,n)=(0,1) &\Rightarrow \theta=\frac{\pi}{4},\\ (m,n)=(0,2) &\Rightarrow \theta=\frac{\pi}{6},\\ (m,n)=(1,0) &\Rightarrow \theta=\frac{\pi}{5}. \end{aligned} $$