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数学2 三角関数「三角関数」の問題42 解説
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解説
方針・初手
放物線 $y=x^2$ の点 $A(a,a^2)$ における接線 $l$ をまず求める。 円が点 $A$ で直線 $l$ に接するので,その中心は $A$ を通る $l$ の法線上にある。また,$x$ 軸または $y$ 軸に接するという条件は,「中心の $y$ 座標または $x$ 座標が半径に等しい」という条件に言い換えられる。
これにより,$C_1,C_2$ の半径と接点の座標を順に求めればよい。
解法1
接線 $l$ の傾きは $2a$ であるから,
$$ l:\ y=2ax-a^2 $$
である。よって,$x$ 軸,$y$ 軸との交点はそれぞれ
$$ R_1\left(\frac a2,0\right),\qquad R_2(0,-a^2) $$
である。
以後,
$$ S=\sqrt{4a^2+1} $$
とおく。
$C_1$ について
$C_1$ の半径を $r_1=P_1Q_1$ とする。 直線 $l$ の法線方向ベクトルとして $(2a,-1)$ がとれるので,$P_1$ は
$$ P_1=\left(a,a^2\right)+\frac{r_1}{S}(2a,-1) $$
と表せる。
一方,$C_1$ は $x$ 軸に接するから,中心 $P_1$ の $y$ 座標は半径 $r_1$ に等しい。したがって
$$ a^2-\frac{r_1}{S}=r_1 $$
より,
$$ r_1=\frac{a^2S}{S+1} =\frac{S(S-1)}{4} $$
を得る。
また,$P_1$ の $x$ 座標は
$$ a+\frac{2ar_1}{S} =a+\frac{a(S-1)}{2} =\frac{a(S+1)}{2} $$
であるから,
$$ Q_1\left(\frac{a(S+1)}{2},0\right) $$
となる。よって
$$ Q_1R_1=\frac{a(S+1)}{2}-\frac a2=\frac{aS}{2} $$
である。
$C_2$ について
$C_2$ の半径を $r_2=P_2Q_2$ とする。 このとき中心は $A$ から見て左上側の法線上にあるので,
$$ P_2=\left(a,a^2\right)+\frac{r_2}{S}(-2a,1) $$
と表せる。
$C_2$ は $y$ 軸に接するから,中心 $P_2$ の $x$ 座標は半径 $r_2$ に等しい。したがって
$$ a-\frac{2ar_2}{S}=r_2 $$
より,
$$ r_2=\frac{aS}{S+2a} $$
を得る。
また,$P_2$ の $y$ 座標は
$$ a^2+\frac{r_2}{S} =a^2+\frac{a}{S+2a} =a^2+a(S-2a) =aS-a^2 $$
であるから,
$$ Q_2=(0,aS-a^2) $$
となる。したがって
$$ Q_2R_2=(aS-a^2)-(-a^2)=aS $$
である。
(1) $Q_2R_2=2Q_1R_1$ を示す
上で求めた式より,
$$ Q_2R_2=aS,\qquad Q_1R_1=\frac{aS}{2} $$
であるから,
$$ Q_2R_2=2Q_1R_1 $$
が成り立つ。
(2) $P_1Q_1=P_2Q_2$ のときの $\tan\theta$ を求める
三角形 $P_1R_1Q_1$ は $Q_1$ で直角であり,
$$ \tan\theta=\frac{P_1Q_1}{Q_1R_1} =\frac{r_1}{aS/2} =\frac{S-1}{2a} $$
である。これを
$$ t=\tan\theta $$
とおく。
すると
$$ t=\frac{S-1}{2a} $$
であり,$S^2-4a^2=1$ を用いると
$$ t=\frac{2a}{S+1} $$
とも書ける。したがって
$$ 2a=t(S+1),\qquad S-1=t^2(S+1) $$
が成り立つ。
いま条件 $P_1Q_1=P_2Q_2$ は $r_1=r_2$ を意味するから,
$$ \frac{S(S-1)}{4}=\frac{aS}{S+2a} $$
すなわち
$$ (S-1)(S+2a)=4a $$
である。
ここで $2a=t(S+1)$,$S-1=t^2(S+1)$ を代入すると,
$$ t^2(S+1){S+t(S+1)}=2t(S+1) $$
となる。$t>0,\ S+1>0$ だからこれを整理して
$$ t{S+t(S+1)}=2 $$
を得る。
また $S-1=t^2(S+1)$ から
$$ S=\frac{1+t^2}{1-t^2} $$
であるから,これを代入すると
$$ t\left(\frac{1+t^2}{1-t^2}+t\cdot\frac{2}{1-t^2}\right)=2 $$
すなわち
$$ \frac{t(1+t)^2}{1-t^2}=2 $$
となる。さらに整理して
$$ t(1+t)=2(1-t) $$
よって
$$ t^2+3t-2=0 $$
を得る。$t>0$ なので
$$ t=\frac{-3+\sqrt{17}}{2} $$
である。したがって
$$ \tan\theta=\frac{\sqrt{17}-3}{2} $$
となる。
(3) $P_1Q_1=P_2Q_2$ となるような $a$ の値を求める
上で得た
$$ t=\tan\theta=\frac{\sqrt{17}-3}{2} $$
と
$$ t=\frac{2a}{S+1},\qquad S=\sqrt{4a^2+1} $$
の関係から
$$ a=\frac{t}{1-t^2} $$
が成り立つ。よって
$$ a=\frac{\frac{\sqrt{17}-3}{2}}{1-\left(\frac{\sqrt{17}-3}{2}\right)^2} $$
である。これを整理すると
$$ a=\frac{\sqrt{17}-3}{3\sqrt{17}-11} =\frac{\sqrt{17}+9}{16} $$
となる。
解説
この問題の要点は,「円が直線 $l$ に点 $A$ で接する」という条件を,中心が $A$ を通る法線上にあるという条件に置き換えることである。さらに,$x$ 軸や $y$ 軸に接する円では,中心の座標の一方がそのまま半径になる。ここまで落とし込めば,あとは座標計算で一貫して処理できる。
特に (2) では,いきなり $a$ を求めにいくよりも,まず
$$ \tan\theta=\frac{P_1Q_1}{Q_1R_1} $$
を使って $\tan\theta$ を媒介変数として処理すると整理しやすい。
答え
**(1)**
$$ Q_2R_2=2Q_1R_1 $$
**(2)**
$$ \tan\theta=\frac{\sqrt{17}-3}{2} $$
**(3)**
$$ a=\frac{\sqrt{17}+9}{16} $$