基礎問題集
数学2 三角関数「数2解の個数・三角関数」の問題7 解説
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解説
方針・初手
左辺を $\cos x$ の式に直すと、方程式は $\cos x$ だけで表せる。そこで
$$ t=\cos x \qquad (-1\le t\le 1) $$
とおいて、まず $t$ の値を求める。
そのあと、区間 $-\dfrac{\pi}{2}\le x\le \pi$ において $\cos x=t$ が何個の $x$ をもつかを数えればよい。
解法1
与式 $\sin^2x+3\cos^2x-2\cos x-a=0$ に対し、$\sin^2x=1-\cos^2x$ を用いると
$$ 1-\cos^2x+3\cos^2x-2\cos x-a=0 $$
より
$$ 2\cos^2x-2\cos x+1-a=0 $$
となる。ここで $t=\cos x$ とおくと
$$ 2t^2-2t+1-a=0 $$
である。さらに平方完成すると
$$ 2\left(t-\frac12\right)^2+\frac12-a=0 $$
すなわち
$$ 2\left(t-\frac12\right)^2=a-\frac12 $$
となる。
したがって、まず $t$ について見れば、
- $a<\dfrac12$ のときは実数解なし
- $a\ge \dfrac12$ のときは
$$ t=\frac{1\pm\sqrt{2a-1}}{2} $$
を得る。
次に、この $t$ が $-1\le t\le 1$ に入るか、また $\cos x=t$ が何個の解をもつかを調べる。
区間 $-\dfrac{\pi}{2}\le x\le \pi$ における $\cos x$ の値のとり方は次の通りである。
- $0<t<1$ なら、$\cos x=t$ の解は $2$ 個
- $t=0$ なら、$x=-\dfrac{\pi}{2},\ \dfrac{\pi}{2}$ の $2$ 個
- $t=1$ なら、$x=0$ の $1$ 個
- $-1\le t<0$ なら、解は $1$ 個
以下、$a$ の値で場合分けする。
**(i)**
$a<\dfrac12$
このとき $2\left(t-\dfrac12\right)^2=a-\dfrac12<0$ となり、不可能である。
よって解は $0$ 個である。
**(ii)**
$a=\dfrac12$
このとき
$$ \left(t-\frac12\right)^2=0 $$
より $t=\dfrac12$ のみである。
$0<\dfrac12<1$ であるから、$\cos x=\dfrac12$ の解は $2$ 個である。
よって解は $2$ 個である。
**(iii)**
$\dfrac12<a<1$
このとき $0<\sqrt{2a-1}<1$ であるから、
$$ t_1=\frac{1-\sqrt{2a-1}}{2},\qquad t_2=\frac{1+\sqrt{2a-1}}{2} $$
はともに $0<t<1$ を満たす。
したがって、それぞれについて $x$ は $2$ 個ずつ存在するので、合計 $4$ 個である。
**(iv)**
$a=1$
このとき
$$ t=\frac{1\pm1}{2} $$
より $t=0,1$ である。
$t=0$ に対しては $x=-\dfrac{\pi}{2},\ \dfrac{\pi}{2}$ の $2$ 個、 $t=1$ に対しては $x=0$ の $1$ 個である。
よって解は合計 $3$ 個である。
**(v)**
$1<a\le 5$
このとき $\sqrt{2a-1}>1$ であるから、
$$ t_2=\frac{1+\sqrt{2a-1}}{2}>1 $$
となり不適である。一方、
$$ t_1=\frac{1-\sqrt{2a-1}}{2} $$
については、$a\le 5$ より $\sqrt{2a-1}\le 3$ であるから
$$ -1\le t_1<0 $$
となる。したがって $\cos x=t_1$ の解は $1$ 個である。
よって解は $1$ 個である。
**(vi)**
$a>5$
このとき $t=\cos x$ に対し
$$ 2t^2-2t+1 =2\left(t-\frac12\right)^2+\frac12 $$
であり、$-1\le t\le 1$ では最大値は $t=-1$ のとき
$$ 2(-1)^2-2(-1)+1=5 $$
である。したがって $a>5$ では方程式は成り立たない。
よって解は $0$ 個である。
解説
この問題の本質は、左辺が $\cos x$ だけの二次式になることにある。したがって、いきなり $x$ を解こうとするよりも、まず $t=\cos x$ とおいて値の範囲と解の個数を切り分けるのが自然である。
特に注意すべき点は、同じ $\cos x=t$ でも、$t$ の符号や $t=0,1$ などの端点によって、区間 $-\dfrac{\pi}{2}\le x\le \pi$ での解の個数が変わることである。ここを丁寧に数えることが最重要である。
答え
方程式の解の個数は、$a$ の値によって次のように分類される。
$$ \begin{cases} 0個 & \left(a<\dfrac12,\ a>5\right),\\[1mm] 2個 & \left(a=\dfrac12\right),\\[1mm] 4個 & \left(\dfrac12<a<1\right),\\[1mm] 3個 & \left(a=1\right),\\[1mm] 1個 & \left(1<a\le 5\right). \end{cases} $$