基礎問題集
数学2 積分法「面積・接線」の問題6 解説
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解説
方針・初手
共有点の $x$ 座標は
$$ x^3-5x+2=ax $$
を満たすから、
$$ x^3-(a+5)x+2=0 $$
の実数解に対応する。
3次方程式が異なる $2$ 点でのみ交わるためには、1つの解が重解になっていると考えるのが自然である。そこで、この3次式とその導関数が共通解をもつ条件を用いる。
解法1
曲線と直線の共有点の $x$ 座標は
$$ f(x)=x^3-(a+5)x+2=0 $$
の解である。
「共有点が $2$ 個」ということは、3次方程式 $f(x)=0$ が重解を1つもち、もう1つ別の実数解をもつことを意味する。よって、ある実数 $\alpha$ について
$$ f(\alpha)=0,\qquad f'(\alpha)=0 $$
が同時に成り立つ。
まず、
$$ f'(x)=3x^2-(a+5) $$
であるから、
$$ f'(\alpha)=0 \quad\Longrightarrow\quad a+5=3\alpha^2 $$
を得る。
これを $f(\alpha)=0$ に代入すると、
$$ \alpha^3-(a+5)\alpha+2=0 $$
より
$$ \alpha^3-3\alpha^3+2=0 $$
すなわち
$$ -2\alpha^3+2=0 $$
となるので、
$$ \alpha^3=1 $$
である。したがって
$$ \alpha=1 $$
である。
よって
$$ a+5=3\alpha^2=3 $$
より
$$ a=-2 $$
となる。
次に、このときの共有点を求める。
$$ x^3-5x+2=-2x $$
より
$$ x^3-3x+2=0 $$
である。これは
$$ x^3-3x+2=(x-1)^2(x+2) $$
と因数分解できるから、共有点の $x$ 座標は
$$ x=1,\ -2 $$
である。
したがって、囲まれた部分は $x=-2$ から $x=1$ の間にある。
この区間で、曲線と直線の差は
$$ (x^3-5x+2)-(-2x)=x^3-3x+2=(x-1)^2(x+2) $$
である。$-2\leqq x\leqq 1$ では $(x-1)^2\geqq 0,\ x+2\geqq 0$ であるから、この差は $0$ 以上であり、曲線が直線より上にある。
よって、求める面積 $S$ は
$$ S=\int_{-2}^{1}{(x^3-5x+2)-(-2x)},dx =\int_{-2}^{1}(x^3-3x+2),dx $$
である。
これを計算すると、
$$ \begin{aligned} S&=\left[\frac{x^4}{4}-\frac{3x^2}{2}+2x\right]_{-2}^{1} \\ &=\left(\frac14-\frac32+2\right)-\left(4-6-4\right) \\ &=\frac34-(-6) \\ &=\frac{27}{4} \end{aligned} $$
となる。
解説
この問題の要点は、「共有点が $2$ 個」という条件を「3次方程式が重解をもつ」と読み替えることである。
3次式と直線の交点は通常 $1$ 個または $3$ 個であり、ちょうど $2$ 個になるのは接する点がある場合だけである。したがって、元の方程式とその導関数を連立する方針が最も直接的である。
面積については、交点を求めたあとに上下関係を確かめて積分すればよい。今回は差が $(x-1)^2(x+2)$ と因数分解できるため、符号判定も容易である。
答え
**(1)**
$$ a=-2 $$
**(2)**
囲まれた図形の面積は
$$ \frac{27}{4} $$
である。