基礎問題集
数学2 積分法「面積・接線」の問題14 解説
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解説
方針・初手
原点を通る接線を $y=mx$ とおく。放物線 $y=x^2+2x+k$ と接する条件は,連立して得られる2次方程式の判別式が $0$ となることである。
その後,接点の $x$ 座標を用いると,放物線と接線との差が平方の形にまとまり,面積を簡単に計算できる。
解法1
原点を通る直線を
$$ y=mx $$
とおく。これが放物線
$$ y=x^2+2x+k $$
に接するとき,両式を連立して
$$ x^2+(2-m)x+k=0 $$
を得る。接するためには重解をもつから,判別式を $0$ として
$$ (2-m)^2-4k=0 $$
すなわち
$$ m=2\pm 2\sqrt{k} $$
となる。したがって原点から引いた2本の接線の傾きは
$$ m_1=2+2\sqrt{k},\qquad m_2=2-2\sqrt{k} $$
である。
これらが互いに垂直だから
$$ m_1m_2=-1 $$
より
$$ (2+2\sqrt{k})(2-2\sqrt{k})=-1 $$
すなわち
$$ 4-4k=-1 $$
だから
$$ k=\frac54 $$
である。
次に面積を求める。$k=\dfrac54$ のとき,接線の傾きは
$$ m_1=2+\sqrt5,\qquad m_2=2-\sqrt5 $$
である。
接点の $x$ 座標を $t$ とすると,放物線 $y=x^2+2x+\dfrac54$ の接線は
$$ y=(2t+2)x-t^2+\frac54 $$
である。これが原点を通るので
$$ 0=-t^2+\frac54 $$
より
$$ t=\pm \frac{\sqrt5}{2} $$
となる。
ここで
$$ a=\frac{\sqrt5}{2} $$
とおく。すると右側の接線は $x=a$ における接線,左側の接線は $x=-a$ における接線である。
右側の接線は
$$ y=(2+2a)x $$
であり,放物線との差は
$$ x^2+2x+\frac54-(2+2a)x=x^2-2ax+a^2=(x-a)^2 $$
となる。
同様に左側の接線は
$$ y=(2-2a)x $$
であり,放物線との差は
$$ x^2+2x+\frac54-(2-2a)x=x^2+2ax+a^2=(x+a)^2 $$
となる。
したがって求める面積 $S$ は
$$ S=\int_{-a}^{0}(x+a)^2\,dx+\int_{0}^{a}(x-a)^2\,dx $$
である。よって
$$ \begin{aligned} S &=\left[\frac{(x+a)^3}{3}\right]_{-a}^{0} +\left[\frac{(x-a)^3}{3}\right]_{0}^{a} \\ &=\frac{a^3}{3}+\frac{a^3}{3} \\ &=\frac{2a^3}{3}. \end{aligned} $$
ここで
$$ a=\frac{\sqrt5}{2} $$
だから
$$ a^3=\left(\frac{\sqrt5}{2}\right)^3=\frac{5\sqrt5}{8} $$
より
$$ S=\frac{2}{3}\cdot \frac{5\sqrt5}{8}=\frac{5\sqrt5}{12} $$
である。
解説
原点を通る接線を $y=mx$ とおけば,接する条件は判別式 $0$ で処理できる。
面積では,放物線と接線との差が $(x-a)^2,\ (x+a)^2$ の形になるところがポイントで,ここまで整理できれば積分は一気に終わる。
答え
**(1)**
$$ k=\frac54 $$
**(2)**
$$ \frac{5\sqrt5}{12} $$