基礎問題集
数学2 積分法「面積・接線」の問題30 解説
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解説
方針・初手
三角形の面積は,底辺を $AB$ とみて 「$AB$ の長さ」と「点 $C$ から直線 $AB$ への距離」 で求めるのが最も自然である。
点 $A,B$ はともに直線 $y=2x+t$ 上にあるので,まず放物線 $y=x^2$ との交点の $x$ 座標を求め,そこから $AB$ の長さを出す。次に,点 $C(0,1)$ から直線 $y=2x+t$ までの距離を求めれば,面積が出る。
解法1
放物線 $y=x^2$ と直線 $y=2x+t$ の交点の $x$ 座標は
$$ x^2=2x+t $$
すなわち
$$ x^2-2x-t=0 $$
の解である。
これを解くと
$$ x=1\pm \sqrt{1+t} $$
となる。したがって,2つの交点の $x$ 座標の差は
$$ 2\sqrt{1+t} $$
である。
直線 $y=2x+t$ の傾きは $2$ であるから,$x$ 座標が $\Delta x$ だけ違う2点間の距離は
$$ \sqrt{1+2^2},\Delta x=\sqrt{5},\Delta x $$
である。よって
$$ AB=\sqrt{5}\cdot 2\sqrt{1+t}=2\sqrt{5}\sqrt{1+t} $$
となる。
次に,点 $C(0,1)$ から直線 $y=2x+t$ までの距離を求める。直線を
$$ 2x-y+t=0 $$
とおくと,距離は
$$ \frac{|2\cdot 0-1+t|}{\sqrt{2^2+(-1)^2}} =\frac{|t-1|}{\sqrt{5}} $$
である。ここで $-1<t<1$ より $t-1<0$ であるから
$$ |t-1|=1-t $$
となり,距離は
$$ \frac{1-t}{\sqrt{5}} $$
である。
したがって,三角形 $ABC$ の面積を $T$ とすると
$$ T=\frac12 \cdot AB \cdot \frac{1-t}{\sqrt{5}} =\frac12 \cdot 2\sqrt{5}\sqrt{1+t}\cdot \frac{1-t}{\sqrt{5}} =(1-t)\sqrt{1+t} $$
である。
よって,その2乗 $S(t)$ は
$$ S(t)=\left((1-t)\sqrt{1+t}\right)^2=(1-t)^2(1+t) $$
となる。
次に,増減を調べるため微分する。
$$ S(t)=(1-t)^2(1+t) $$
より
$$ \begin{aligned} S'(t) &=2(1-t)(-1)(1+t)+(1-t)^2 \\ &=(1-t){-2(1+t)+(1-t)} \\ &=-(1-t)(1+3t) \end{aligned} $$
ここで $-1<t<1$ では常に $1-t>0$ である。したがって,$S'(t)$ の符号は $-(1+3t)$ の符号で決まる。
ゆえに,
**(i)**
$-1<t<-\dfrac13$ のとき $1+3t<0$ なので $S'(t)>0$
**(ii)**
$t=-\dfrac13$ のとき $S'(t)=0$
**(iii)**
$-\dfrac13<t<1$ のとき $1+3t>0$ なので $S'(t)<0$
以上より,$S(t)$ は
- $-1<t<-\dfrac13$ で増加
- $-\dfrac13<t<1$ で減少
する。
したがって最大値は $t=-\dfrac13$ のときにとり,
$$ S\left(-\frac13\right) =\left(1+\frac13\right)^2\left(1-\frac13\right) =\left(\frac43\right)^2\cdot \frac23 =\frac{32}{27} $$
である。
解説
この問題では,交点の座標をすべて具体的に書き下して面積公式に入れるよりも,底辺 $AB$ と高さに分けて考える方が簡潔である。
特に,$A,B$ が同一直線 $y=2x+t$ 上にあるので,高さは点 $C$ からその直線までの距離になる。さらに,$AB$ の長さは交点の $x$ 座標の差からすぐに求められる。この見方ができると計算がかなり整理される。
また,面積そのものではなく面積の2乗 $S(t)$ を扱っているので,根号が消えて微分しやすい形になる点も重要である。
答え
**(1)**
$$ S(t)=(1-t)^2(1+t) $$
**(2)**
$S(t)$ は
$-1<t<-\dfrac13$ で増加
$-\dfrac13<t<1$ で減少
する。
したがって,
$$ \text{最大値}=\frac{32}{27} $$
であり,そのとき
$$ t=-\frac13 $$
である。