基礎問題集
数学2 積分法「面積・接線」の問題42 解説
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解説
方針・初手
まず、放物線 $C:y=\dfrac12 x^2$ の接線の式を、点 $P,Q$ においてそれぞれ求める。 その2本の接線の交点が $A(\alpha,\beta)$ であるから、連立して $\alpha,\beta$ を求める。
面積 $S$ は、放物線と接線との差を積分して求める。 また、$PA\perp QA$ は、それぞれの直線の傾きの積が $-1$ であることに言い換えられる。
解法1
放物線
$$ y=\frac12 x^2 $$
の導関数は
$$ y'=x $$
である。したがって、$x=2p,\ 2q$ における接線の傾きはそれぞれ $2p,\ 2q$ である。
点 $P(2p,2p^2)$ における接線は
$$ y-2p^2=2p(x-2p) $$
より
$$ y=2px-2p^2 $$
である。
同様に、点 $Q(2q,2q^2)$ における接線は
$$ y-2q^2=2q(x-2q) $$
より
$$ y=2qx-2q^2 $$
である。
(1) $\alpha,\beta$ を求める
交点 $A(\alpha,\beta)$ は、これら2直線の連立で求まる。
$$ 2px-2p^2=2qx-2q^2 $$
これを整理すると
$$ 2(p-q)x=2(p^2-q^2)=2(p-q)(p+q) $$
となるので、$p\neq q$ より
$$ x=p+q $$
である。よって
$$ \alpha=p+q $$
を得る。
さらに、これを接線の式に代入すると
$$ \beta=2p(p+q)-2p^2=2pq $$
である。
したがって、
$$ \alpha=p+q,\qquad \beta=2pq $$
となる。
(2) $S$ を求める
接線の交点の $x$ 座標は $\alpha=p+q$ である。 また、$p<q$ だから
$$ 2p<p+q<2q $$
である。
したがって、囲まれた部分の面積は
$$ S=\int_{2p}^{p+q}\left(\frac12 x^2-(2px-2p^2)\right),dx +\int_{p+q}^{2q}\left(\frac12 x^2-(2qx-2q^2)\right),dx $$
である。
第1項の被積分関数は
$$ \frac12 x^2-2px+2p^2 =\frac12 (x-2p)^2 $$
であるから、
$$ \int_{2p}^{p+q}\left(\frac12 x^2-(2px-2p^2)\right),dx =\frac12\int_{2p}^{p+q}(x-2p)^2,dx $$
$$ =\frac12\left[\frac{(x-2p)^3}{3}\right]_{2p}^{p+q} =\frac{(q-p)^3}{6} $$
となる。
同様に第2項は
$$ \frac12 x^2-2qx+2q^2 =\frac12 (x-2q)^2 $$
より
$$ \int_{p+q}^{2q}\left(\frac12 x^2-(2qx-2q^2)\right),dx =\frac12\int_{p+q}^{2q}(x-2q)^2,dx $$
$$ =\frac12\left[\frac{(x-2q)^3}{3}\right]_{p+q}^{2q} =\frac{(q-p)^3}{6} $$
である。
よって
$$ S=\frac{(q-p)^3}{6}+\frac{(q-p)^3}{6} =\frac{(q-p)^3}{3} $$
となる。
(3) $S=9$ かつ $PA\perp QA$ のとき
$PA$ は点 $P$ における接線、$QA$ は点 $Q$ における接線であるから、その傾きはそれぞれ $2p,\ 2q$ である。
$PA\perp QA$ より
$$ (2p)(2q)=-1 $$
すなわち
$$ 4pq=-1,\qquad pq=-\frac14 $$
である。
また、$S=9$ と (2) の結果より
$$ \frac{(q-p)^3}{3}=9 $$
となるので
$$ (q-p)^3=27 $$
$p<q$ であるから
$$ q-p=3 $$
である。
ここで
$$ \alpha=p+q,\qquad \beta=2pq $$
であったから、まず
$$ \beta=2\cdot\left(-\frac14\right)=-\frac12 $$
を得る。
次に $\alpha=p+q$ について、
$$ (p+q)^2=(q-p)^2+4pq $$
より
$$ \alpha^2=3^2+4\left(-\frac14\right)=9-1=8 $$
したがって
$$ \alpha=\pm 2\sqrt2 $$
である。
ゆえに
$$ \alpha=\pm 2\sqrt2,\qquad \beta=-\frac12 $$
となる。
解説
この問題の本質は、放物線 $y=\dfrac12 x^2$ の接線の式を正確に扱うことである。 接点の $x$ 座標がそのまま接線の傾きになるので、交点の計算も垂直条件も整理しやすい。
面積については、放物線が上に凸であるため、2本の接線は放物線の下側にある。したがって、面積は「放物線から接線を引いたもの」を区間ごとに積分すればよい。 被積分関数がそれぞれ $\dfrac12(x-2p)^2,\ \dfrac12(x-2q)^2$ と平方の形になるため、計算が非常に簡潔になる。
答え
**(1)**
$$ \alpha=p+q,\qquad \beta=2pq $$
**(2)**
$$ S=\frac{(q-p)^3}{3} $$
**(3)**
$$ \alpha=\pm 2\sqrt2,\qquad \beta=-\frac12 $$