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数学2 積分法「面積・接線」の問題66 解説
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解説
方針・初手
まず接線の傾きは $f'(t)$ であるから、$f'(x)$ を因数分解しておく。
また、(2) では「直線 $y=g(x)$ と接線 $\ell$ が点 $P$ で直交する」という条件から、$P$ が直線 $y=g(x)$ 上にあることと、2直線の傾きの積が $-1$ であることを用いる。
(3) では (2) で得た $a$ を代入して交点を求め、囲まれた2つの部分の面積を積分で求める。
解法1
$$ f(x)=2x^3-3(2a-1)x^2-12ax,\qquad g(x)=\frac{2}{3(4a^2+4a+1)}x+b $$
である。
まず、
$$ f'(x)=6x^2-6(2a-1)x-12a $$
であり、これは
$$ f'(x)=6(x-2a)(x+1) $$
と因数分解できる。
(1) 接線 $\ell$ の方程式
点 $P(t,f(t))$ における接線の方程式は
$$ y-f(t)=f'(t)(x-t) $$
であるから、
$$ y-\left\{2t^3-3(2a-1)t^2-12at\right\} =\left\{6t^2-6(2a-1)t-12a\right\}(x-t) $$
である。
したがって、接線 $\ell$ の方程式は
$$ y=\left\{6t^2-6(2a-1)t-12a\right\}(x-t)+2t^3-3(2a-1)t^2-12at $$
である。
(2) $t$ を $a$ で表し、さらに $b=0$ のときの $a$ を求める
直線 $y=g(x)$ の傾きは
$$ \frac{2}{3(4a^2+4a+1)} =\frac{2}{3(2a+1)^2} $$
である。
接線 $\ell$ と直線 $y=g(x)$ が点 $P$ で直交するから、まず $P$ は $y=g(x)$ 上にあり、さらに傾きの積が $-1$ である。よって
$$ f'(t)\cdot \frac{2}{3(2a+1)^2}=-1 $$
である。
$f'(t)=6(t-2a)(t+1)$ を代入すると、
$$ 6(t-2a)(t+1)\cdot \frac{2}{3(2a+1)^2}=-1 $$
すなわち
$$ 4(t-2a)(t+1)=-(2a+1)^2 $$
である。これを整理すると、
$$ 4t^2+4(1-2a)t+(2a-1)^2=0 $$
となり、左辺は
$$ {2t-(2a-1)}^2 $$
に等しい。したがって
$$ t=\frac{2a-1}{2}=a-\frac12 $$
である。
次に $b=0$ とする。このとき $P$ は $y=g(x)$ 上にあるから
$$ f(t)=\frac{2}{3(2a+1)^2}t $$
である。ここに $t=a-\dfrac12$ を代入すると、
$$ f\left(a-\frac12\right)-\frac{2}{3(2a+1)^2}\left(a-\frac12\right)=0 $$
となる。整理すると
$$ -\frac{(2a-1)(48a^4+144a^3+120a^2+36a+5)}{6(2a+1)^2}=0 $$
を得る。
ここで $a>0$ であるから
$$ 48a^4+144a^3+120a^2+36a+5>0 $$
である。したがって
$$ 2a-1=0 $$
でなければならない。よって
$$ a=\frac12 $$
である。
(3) 囲まれた2つの部分の面積の和
$b=0,\ a=\dfrac12$ のとき、
$$ f(x)=2x^3-6x,\qquad g(x)=\frac16x $$
である。
交点は
$$ 2x^3-6x=\frac16x $$
すなわち
$$ 12x^3-37x=0 $$
より
$$ x\left(12x^2-37\right)=0 $$
となるから、
$$ x=0,\ \pm \sqrt{\frac{37}{12}} $$
である。
ここで
$$ g(x)-f(x)=\frac16x-(2x^3-6x)=\frac{37}{6}x-2x^3 $$
であり、$0<x<\sqrt{\dfrac{37}{12}}$ ではこれが正である。したがって右側の部分の面積は
$$ \int_0^{\sqrt{37/12}}\left(\frac{37}{6}x-2x^3\right),dx $$
である。
また、$f(x)$ と $g(x)$ はともに奇関数であるから、左右の2つの部分の面積は等しい。よって求める面積の和 $S$ は
$$ S=2\int_0^{\sqrt{37/12}}\left(\frac{37}{6}x-2x^3\right),dx $$
である。
計算すると、
$$ S=2\left[\frac{37}{12}x^2-\frac12x^4\right]_0^{\sqrt{37/12}} $$
である。ここで
$$ \left(\sqrt{\frac{37}{12}}\right)^2=\frac{37}{12},\qquad \left(\sqrt{\frac{37}{12}}\right)^4=\frac{1369}{144} $$
より、
$$ S=2\left(\frac{37}{12}\cdot \frac{37}{12}-\frac12\cdot \frac{1369}{144}\right) =2\left(\frac{1369}{144}-\frac{1369}{288}\right) =2\cdot \frac{1369}{288} =\frac{1369}{144} $$
となる。
解説
この問題の要点は、(2) で「点 $P$ で直交」という条件を正確に読むことである。
単に傾きの積が $-1$ というだけでなく、接線 $\ell$ と直線 $y=g(x)$ が点 $P$ で交わるので、$P$ は $y=g(x)$ 上にもある。この2条件を合わせることで $t$ と $a$ が決まる。
また、(3) では $a=\dfrac12$ によって式が大きく簡単になり、交点が3つあることから囲まれた部分が2つできる。さらに両関数が奇関数であるため、左右対称を使うと計算が整理しやすい。
答え
**(1)**
$$ y=\left\{6t^2-6(2a-1)t-12a\right\}(x-t)+2t^3-3(2a-1)t^2-12at $$
**(2)**
$$ t=a-\frac12 $$
また、$b=0$ のとき
$$ a=\frac12 $$
**(3)**
$$ \frac{1369}{144} $$