基礎問題集
数学2 積分法「面積・接線」の問題71 解説
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解説
方針・初手
接線の式は、接点の座標とその点での微分係数から求める。
(2) では、点 $x=1$ での接線が $x=-2$ でも接線になるので、$x=1,,-2$ の両方で
- 接線の傾きが一致すること
- 同じ直線上に接点があること
を条件にして $a,b$ を決定する。
(3) では、求まった $a,b$ を用いて直線と曲線の差を調べ、囲まれた部分の面積を積分で求める。
解法1
$f(x)=x^4+ax^3+bx^2$ であるから、
$$ f'(x)=4x^3+3ax^2+2bx $$
である。
(1) 点 $(1,f(1))$ における接線 $l$ を求める。
まず
$$ f(1)=1+a+b $$
また、その点での傾きは
$$ f'(1)=4+3a+2b $$
である。
したがって、接線 $l$ の式は
$$ y-(1+a+b)=(4+3a+2b)(x-1) $$
すなわち
$$ y=(4+3a+2b)x-(3+2a+b) $$
である。
(2) この接線 $l$ が点 $(-2,f(-2))$ においても $C$ に接する条件を用いる。
まず
$$ f(-2)=16-8a+4b $$
であり、
$$ f'(-2)=-32+12a-4b $$
である。
同じ直線が $x=1$ と $x=-2$ の両方で接線になるので、傾きが等しい。よって
$$ f'(-2)=f'(1) $$
すなわち
$$ -32+12a-4b=4+3a+2b $$
これを整理すると
$$ 3a-2b=12 $$
を得る。
次に、直線 $l$ は点 $(-2,f(-2))$ を通るから、
$$ f(-2)=(4+3a+2b)(-2)-(3+2a+b) $$
である。
右辺を整理すると
$$ (4+3a+2b)(-2)-(3+2a+b)=-11-8a-5b $$
したがって
$$ 16-8a+4b=-11-8a-5b $$
となり、
$$ 9b=-27 $$
より
$$ b=-3 $$
である。
これを $3a-2b=12$ に代入して
$$ 3a-2(-3)=12 $$
$$ 3a+6=12 $$
$$ a=2 $$
よって
$$ a=2,\quad b=-3 $$
である。
(3) このとき
$$ f(x)=x^4+2x^3-3x^2 $$
であり、接線 $l$ は
$$ y=(4+3\cdot2+2\cdot(-3))x-(3+2\cdot2+(-3)) $$
より
$$ y=4x-4 $$
である。
曲線 $C$ と直線 $l$ の差をとると
$$ f(x)-l=x^4+2x^3-3x^2-4x+4 $$
これを因数分解すると
$$ f(x)-l=(x-1)^2(x+2)^2 $$
となる。
したがって、$C$ と $l$ は $x=1,,-2$ で接し、その間では
$$ f(x)-l=(x-1)^2(x+2)^2\geqq0 $$
であるから、囲まれた部分の面積 $S$ は
$$ S=\int_{-2}^{1}{f(x)-l},dx =\int_{-2}^{1}(x-1)^2(x+2)^2,dx $$
である。
展開して積分すると
$$ S=\int_{-2}^{1}(x^4+2x^3-3x^2-4x+4),dx $$
$$ =\left[\frac{x^5}{5}+\frac{x^4}{2}-x^3-2x^2+4x\right]_{-2}^{1} $$
$$ =\left(\frac{1}{5}+\frac{1}{2}-1-2+4\right)-\left(-\frac{32}{5}+8+8-8-8\right) $$
$$ =\frac{17}{10}+\frac{32}{5} =\frac{17}{10}+\frac{64}{10} =\frac{81}{10} $$
よって、求める面積は
$$ \frac{81}{10} $$
である。
解説
この問題の要点は、同じ直線が異なる2点で接線になるという条件を、単に「2点を通る」ではなく、
- 2点での関数値がその直線上にあること
- 2点での微分係数がその直線の傾きと一致すること
として正確に使うことである。
また、(3) では $f(x)-l$ が $(x-1)^2(x+2)^2$ と平方の形に因数分解できるため、接していることと、どちらが上にあるかが一目で分かる。ここまで見通せると面積計算は素直である。
答え
**(1)**
$$ y-(1+a+b)=(4+3a+2b)(x-1) $$
すなわち
$$ y=(4+3a+2b)x-(3+2a+b) $$
**(2)**
$$ a=2,\quad b=-3 $$
**(3)**
囲まれた部分の面積は
$$ \frac{81}{10} $$