基礎問題集
数学2 積分法「面積・接線」の問題75 解説
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解説
方針・初手
共通の接線をもつという条件は、共通点での関数値の一致に加えて、そこでの微分係数の一致を意味する。
ただし $C_1$ は絶対値を含むので、まず
$$ y=|x^2-1| = \begin{cases} x^2-1 & (|x|\ge 1),\\ 1-x^2 & (|x|<1) \end{cases} $$
と場合分けして考える必要がある。どちらの枝で接しているかを判定し、その後に囲まれる部分の面積を積分で求める。
解法1
$C_2$ は
$$ y=x^2-2\alpha x+2 $$
である。
共通点 $(x_0,y_0)$ において共通の接線をもつので、$C_1,\ C_2$ の値と微分係数が一致する。
(i) $|x_0|>1$ の場合
このとき $C_1$ は
$$ y=x^2-1 $$
であるから、共通点で
$$ x_0^2-1=x_0^2-2\alpha x_0+2 $$
より
$$ 2\alpha x_0=3 $$
を得る。
また、微分係数の一致より
$$ 2x_0=2x_0-2\alpha $$
となるので
$$ \alpha=0 $$
となる。しかし問題では $\alpha>0$ であるから矛盾する。
したがって、この場合は起こらない。
(ii) $|x_0|<1$ の場合
このとき $C_1$ は
$$ y=1-x^2 $$
である。
まず共通点の条件より
$$ 1-x_0^2=x_0^2-2\alpha x_0+2 $$
すなわち
$$ 2x_0^2-2\alpha x_0+1=0 $$
を得る。
次に微分係数の一致より
$$ -2x_0=2x_0-2\alpha $$
したがって
$$ \alpha=2x_0 $$
である。
これを先ほどの式に代入すると
$$ 2x_0^2-4x_0^2+1=0 $$
より
$$ x_0^2=\frac12 $$
となる。さらに $\alpha>0$ かつ $\alpha=2x_0$ だから $x_0>0$ であり、
$$ x_0=\frac{1}{\sqrt2},\qquad \alpha=\sqrt2 $$
である。
このとき
$$ y_0=1-x_0^2=1-\frac12=\frac12 $$
となる。
よって
$$ C_2:\ y=x^2-2\sqrt2,x+2 $$
である。
交点の確認
$|x|<1$ では $C_1$ は $y=1-x^2$ なので、$C_1$ と $C_2$ の交点は
$$ 1-x^2=x^2-2\sqrt2,x+2 $$
すなわち
$$ 2x^2-2\sqrt2,x+1=0 $$
である。これは
$$ ( \sqrt2,x-1 )^2=0 $$
となるから、
$$ x=\frac1{\sqrt2} $$
のみであり、ここが接点である。
一方、$x\ge 1$ では $C_1$ は $y=x^2-1$ なので、
$$ x^2-1=x^2-2\sqrt2,x+2 $$
より
$$ 2\sqrt2,x=3 $$
すなわち
$$ x=\frac{3}{2\sqrt2}=\frac{3\sqrt2}{4} $$
を得る。これは確かに $1$ より大きい。
したがって、$C_1$ と $C_2$ で囲まれる部分は
$$ x=\frac1{\sqrt2} \quad \text{から} \quad x=\frac{3\sqrt2}{4} $$
までの間にあり、途中 $x=1$ で $C_1$ の式が切り替わる。
面積の計算
面積を $S$ とする。
$,\dfrac1{\sqrt2}\le x\le 1$
この範囲では $C_1: y=1-x^2$ だから、
$$ \begin{aligned} C_2-C_1 &= \left(x^2-2\sqrt2,x+2\right)-(1-x^2) \\ 2x^2-2\sqrt2,x+1 \end{aligned} $$
である。
$,1\le x\le \dfrac{3\sqrt2}{4}$
この範囲では $C_1: y=x^2-1$ だから、
$$ \begin{aligned} C_2-C_1 &= \left(x^2-2\sqrt2,x+2\right)-(x^2-1) \\ 3-2\sqrt2,x \end{aligned} $$
である。
よって
$$ S =
\int_{1/\sqrt2}^{1}(2x^2-2\sqrt2,x+1),dx + \int_{1}^{3\sqrt2/4}(3-2\sqrt2,x),dx $$
となる。
第1項は
$$ \begin{aligned} \int_{1/\sqrt2}^{1}(2x^2-2\sqrt2,x+1),dx &= \left[\frac23x^3-\sqrt2,x^2+x\right]_{1/\sqrt2}^{1} \\ \frac53-\frac{7\sqrt2}{6} \end{aligned} $$
第2項は
$$ \begin{aligned} \int_{1}^{3\sqrt2/4}(3-2\sqrt2,x),dx &= \left[3x-\sqrt2,x^2\right]_{1}^{3\sqrt2/4} \\ \frac{17\sqrt2}{8}-3 \end{aligned} $$
したがって
$$ \begin{aligned} S = \\ \left(\frac53-\frac{7\sqrt2}{6}\right) + \left(\frac{17\sqrt2}{8}-3\right) &= \frac{23\sqrt2-32}{24} \end{aligned} $$
である。
解説
この問題の要点は、絶対値を含む曲線 $C_1$ をそのまま扱わず、まず枝ごとに分けることである。
外側の枝 $y=x^2-1$ では、接線の傾き一致から $\alpha=0$ となってしまい不適である。したがって接点は内側の枝 $y=1-x^2$ 上にあるとすぐ分かる。
その後は、接点を決める条件が 「関数値一致」と「微分係数一致」の2本でちょうど決まり、$\alpha=\sqrt2$ が一意に定まる。面積計算では、$x=1$ を境に $C_1$ の式が変わるため、積分を2つに分けるのが本質である。
答え
求める面積は
$$ \frac{23\sqrt2-32}{24} $$
である。