基礎問題集
数学2 積分法「面積・接線」の問題98 解説
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解説
方針・初手
直線 $y=d$ との交点の $x$ 座標が連続する3整数であることから、$f(x)-d$ の3つの根を $n-1,n,n+1$ とおく。すると曲線は平行移動によって標準形
$$ y=X^3-X+d $$
に直せる。
あとは、この曲線が $x$ 軸に接する条件を「$y=0$ が重解をもつこと」と読み替えて、式と導関数を同時に満たす点を求めればよい。
解法1
曲線を
$$ y=f(x)=x^3+ax^2+bx+c $$
とする。
直線 $y=d$ との交点の $x$ 座標が連続する3整数であるから、それらを $n-1,n,n+1$ とおけば
$$ f(x)-d=(x-(n-1))(x-n)(x-(n+1)) $$
である。ここで $X=x-n$ とおくと、
$$ f(x)-d=(X+1)X(X-1)=X^3-X $$
となるので、
$$ y=X^3-X+d $$
と書ける。
この曲線が $x$ 軸に接するので、ある $X=t$ で
$$ t^3-t+d=0,\qquad 3t^2-1=0 $$
が同時に成り立つ。
後式より
$$ t=\pm \frac{1}{\sqrt{3}} $$
であり、これを前式に代入すると
$$ d=\pm \frac{2}{3\sqrt{3}} $$
を得る。
ここでまず
$$ d=\frac{2}{3\sqrt{3}} $$
の場合を考える。このとき
$$ y=X^3-X+\frac{2}{3\sqrt{3}} $$
であり、$X=\frac{1}{\sqrt{3}}$ で $x$ 軸に接するから、
$$ y=\left(X-\frac{1}{\sqrt{3}}\right)^2\left(X+\frac{2}{\sqrt{3}}\right) $$
と因数分解できる。したがって $x$ 軸との交点は
$$ X=-\frac{2}{\sqrt{3}},\qquad X=\frac{1}{\sqrt{3}} $$
である。
この区間では $(X-\frac{1}{\sqrt{3}})^2\ge 0$ かつ $X+\frac{2}{\sqrt{3}}\ge 0$ であるから、曲線は $x$ 軸の上側にある。よって囲まれる部分の面積 $S$ は
$$ S=\int_{-2/\sqrt{3}}^{1/\sqrt{3}} \left(X^3-X+\frac{2}{3\sqrt{3}}\right),dX $$
である。
原始関数は
$$ \frac{X^4}{4}-\frac{X^2}{2}+\frac{2X}{3\sqrt{3}} $$
だから、
$$ \begin{aligned} S &=\left[\frac{X^4}{4}-\frac{X^2}{2}+\frac{2X}{3\sqrt{3}}\right]_{-2/\sqrt{3}}^{1/\sqrt{3}} \\ &=\left(\frac{1}{36}-\frac{1}{6}+\frac{2}{9}\right)-\left(\frac{4}{9}-\frac{2}{3}-\frac{4}{9}\right) \\ &=\frac{1}{12}+\frac{2}{3} \\ &=\frac{3}{4} \end{aligned} $$
また、
$$ d=-\frac{2}{3\sqrt{3}} $$
の場合は、上のグラフを原点対称にした形になるだけであり、$x$ 軸と囲む面積は同じである。したがって求める面積は常に
$$ \frac{3}{4} $$
である。
解説
条件「直線 $y=d$ との交点の $x$ 座標が連続する3整数」は、$f(x)-d$ が連続する3整数を根にもつことを意味する。monic な3次式なので、中央の整数 $n$ で平行移動すれば必ず $X^3-X$ の形になる。
また、3次関数が $x$ 軸に接するとは、$y=0$ が重解をもつということである。したがって、関数とその導関数を同時に $0$ とおくのが本質である。平行移動して標準形にしてしまえば、面積計算も直接できる。
答え
$$ \frac{3}{4} $$