基礎問題集
数学2 積分法「定積分」の問題52 解説
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解説
方針・初手
積分
$$ \int_{-1}^{1}(x-y)^2f(y)\,dy $$
は、$y$ について積分してしまえば $x$ の2次式になる。右辺も $x$ の2次式なので、$f(x)$ も高々2次式とみてよい。
そこで
$$ f(x)=ax^2+bx+c $$
とおき、積分を $x$ の式として整理して係数比較を行う。
解法1
まず
$$ (x-y)^2=x^2-2xy+y^2 $$
であるから、
$$ \int_{-1}^{1}(x-y)^2f(y)\,dy =x^2\int_{-1}^{1}f(y)\,dy -2x\int_{-1}^{1}y f(y)\,dy +\int_{-1}^{1}y^2 f(y)\,dy $$
となる。
ここで
$$ f(y)=ay^2+by+c $$
より、
$$ \int_{-1}^{1}f(y)\,dy =a\int_{-1}^{1}y^2\,dy+b\int_{-1}^{1}y\,dy+c\int_{-1}^{1}1\,dy =\frac{2a}{3}+2c $$
$$ \int_{-1}^{1}y f(y)\,dy =a\int_{-1}^{1}y^3\,dy+b\int_{-1}^{1}y^2\,dy+c\int_{-1}^{1}y\,dy =\frac{2b}{3} $$
$$ \int_{-1}^{1}y^2 f(y)\,dy =a\int_{-1}^{1}y^4\,dy+b\int_{-1}^{1}y^3\,dy+c\int_{-1}^{1}y^2\,dy =\frac{2a}{5}+\frac{2c}{3} $$
である。
したがって
$$ \int_{-1}^{1}(x-y)^2f(y)\,dy =\left(\frac{2a}{3}+2c\right)x^2-\frac{4b}{3}x+\left(\frac{2a}{5}+\frac{2c}{3}\right) $$
となる。
これを
$$ f(x)+\int_{-1}^{1}(x-y)^2f(y)\,dy=2x^2+x+\frac{5}{3} $$
に代入すると、
$$ ax^2+bx+c+\left(\frac{2a}{3}+2c\right)x^2-\frac{4b}{3}x+\left(\frac{2a}{5}+\frac{2c}{3}\right) =2x^2+x+\frac{5}{3} $$
であるから、係数比較により
$$ \frac{5a}{3}+2c=2 $$
$$ b-\frac{4b}{3}=1 $$
$$ \frac{2a}{5}+\frac{5c}{3}=\frac{5}{3} $$
を得る。
第2式から
$$ -\frac{b}{3}=1 $$
より
$$ b=-3 $$
である。
また、第1式、第3式は
$$ 5a+6c=6 $$
$$ 6a+25c=25 $$
と書ける。これを解くと、
$$ a=0,\quad c=1 $$
となる。
したがって
$$ f(x)=-3x+1 $$
である。
解説
この問題の要点は、積分の中では $y$ が変数であり、$x$ は定数として扱えることである。そのため
$$ \int_{-1}^{1}(x-y)^2f(y)\,dy $$
は $x$ の2次式になる。
したがって、最初から $f(x)=ax^2+bx+c$ とおいて係数比較に持ち込むのが自然である。対称区間 $[-1,1]$ では奇関数の積分が $0$ になるので、
$$ \int_{-1}^{1}y\,dy=0,\qquad \int_{-1}^{1}y^3\,dy=0 $$
を使うと計算が大きく簡単になる。
答え
$$ f(x)=1-3x $$