基礎問題集

数学2 式と証明「相加相乗平均の関係」の問題1 解説

数学2の式と証明「相加相乗平均の関係」にある問題1の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。

MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。

数学2式と証明相加相乗平均の関係問題1
  • 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
  • ログイン後にAI質問で復習
  • ログイン後に学習履歴を保存
数学2 式と証明 相加相乗平均の関係 問題1の問題画像
問題画像のプレビュー

解説

方針・初手

両辺が正であることを用いて、不等式をそのまま示すのではなく、左辺と分母側の式を掛け合わせて $1$ 以上であることを示す。

すると、展開後に現れる

$$ \frac{a}{b}+\frac{b}{a}\geqq 2 $$

の形を相加平均・相乗平均の関係で処理できる。 (2) もまったく同じ見方で進めればよい。

解法1

(1) の証明

示すべき不等式は

$$ \frac{m}{a}+\frac{n}{b}\geqq \frac{1}{am+bn} $$

である。

$a,b,m,n$ はすべて正であるから、両辺に正数 $am+bn$ を掛けて

$$ \left(\frac{m}{a}+\frac{n}{b}\right)(am+bn)\geqq 1 $$

を示せば十分である。

左辺を展開すると、

$$ \begin{aligned} \left(\frac{m}{a}+\frac{n}{b}\right)(am+bn) &=m^2+n^2+\frac{bm n}{a}+\frac{am n}{b} \\ &=m^2+n^2+mn\left(\frac{b}{a}+\frac{a}{b}\right) \end{aligned} $$

となる。

ここで、$a,b>0$ より

$$ \frac{a}{b}+\frac{b}{a}\geqq 2 $$

であるから、

$$ \begin{aligned} \left(\frac{m}{a}+\frac{n}{b}\right)(am+bn) &\geqq m^2+n^2+2mn \\ &=(m+n)^2 \end{aligned} $$

を得る。仮定 $m+n=1$ より

$$ (m+n)^2=1 $$

であるから、

$$ \left(\frac{m}{a}+\frac{n}{b}\right)(am+bn)\geqq 1 $$

となる。よって

$$ \frac{m}{a}+\frac{n}{b}\geqq \frac{1}{am+bn} $$

が成り立つ。

(2) の証明

示すべき不等式は

$$ \frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\geqq \frac{1}{ap+bq+cr} $$

である。

$a,b,c,p,q,r$ はすべて正であるから、両辺に正数 $ap+bq+cr$ を掛けて

$$ \left(\frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\right)(ap+bq+cr)\geqq 1 $$

を示せば十分である。

左辺を展開すると、

$$ \begin{aligned} \left(\frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\right)(ap+bq+cr) &=p^2+q^2+r^2 +pq\left(\frac{b}{a}+\frac{a}{b}\right) \\ &\qquad +qr\left(\frac{c}{b}+\frac{b}{c}\right) +rp\left(\frac{a}{c}+\frac{c}{a}\right) \end{aligned} $$

となる。

ここで、

$$ \frac{a}{b}+\frac{b}{a}\geqq 2,\qquad \frac{b}{c}+\frac{c}{b}\geqq 2,\qquad \frac{c}{a}+\frac{a}{c}\geqq 2 $$

であるから、

$$ \begin{aligned} \left(\frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\right)(ap+bq+cr) &\geqq p^2+q^2+r^2+2pq+2qr+2rp \\ &=(p+q+r)^2 \end{aligned} $$

を得る。仮定 $p+q+r=1$ より

$$ (p+q+r)^2=1 $$

であるから、

$$ \left(\frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\right)(ap+bq+cr)\geqq 1 $$

となる。したがって

$$ \frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\geqq \frac{1}{ap+bq+cr} $$

が成り立つ。

解法2

(2) を (1) を用いて示す方法

まず

$$ m=\frac{p}{p+q},\qquad n=\frac{q}{p+q} $$

とおくと、$m+n=1$ である。したがって (1) より

$$ \frac{m}{a}+\frac{n}{b}\geqq \frac{1}{am+bn} $$

である。

両辺に $p+q$ を掛けると、

$$ \frac{p}{a}+\frac{q}{b}\geqq \frac{(p+q)^2}{ap+bq} $$

を得る。

よって

$$ \frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\geqq \frac{(p+q)^2}{ap+bq}+\frac{r}{c} $$

となる。

ここで

$$ u=p+q,\qquad v=r $$

とおくと、仮定 $p+q+r=1$ より $u+v=1$ である。さらに

$$ A=\frac{ap+bq}{p+q},\qquad B=c $$

とおけば、再び (1) より

$$ \frac{u}{A}+\frac{v}{B}\geqq \frac{1}{Au+Bv} $$

が成り立つ。

すなわち

$$ \frac{(p+q)^2}{ap+bq}+\frac{r}{c}\geqq \frac{1}{ap+bq+cr} $$

を得る。

したがって

$$ \frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\geqq \frac{1}{ap+bq+cr} $$

が従う。

解説

この問題の核心は、分数不等式を直接いじるのではなく、分母側の式を掛けて二次式に持ち込む点にある。

すると交差項に

$$ \frac{a}{b}+\frac{b}{a} $$

の形が現れ、これは相加平均・相乗平均より $2$ 以上と評価できる。 その結果、全体が

$$ (m+n)^2,\qquad (p+q+r)^2 $$

で下から抑えられ、仮定からただちに $1$ が得られる。

(2) は (1) の三変数版と見るのが自然であり、展開で一気に処理するのが最も素直である。

答え

**(1)**

$$ \frac{m}{a}+\frac{n}{b}\geqq \frac{1}{am+bn} $$

**(2)**

$$ \frac{p}{a}+\frac{q}{b}+\frac{r}{c}\geqq \frac{1}{ap+bq+cr} $$

がいずれも成り立つ。

認証状態を確認しています...
MathGrAIl
使い方 マイページ

大学入試数学を、1問ずつ深く解く。

大学別演習と分野別基礎問題演習に対応。解説閲覧とAI質問で効率よく学べます。

今日の一問
基礎問題集から毎日1問を出題します
-
読み込み中...
今日の一問を準備しています...

読み込み中...

科目を選択してください

トピックを選ぶと問題一覧を表示します。

読み込み中...

演習条件を選択してください

大学・文理を選ぶと、年度ごとの問題一覧を表示します。

年度・問題を読み込み中...
- - - -
年度一覧から解きたい問題を選択してください。
答案画像を提出すると、AIが採点して改善点を返します。最大3枚まで追加できます。
クリックまたはドラッグ&ドロップで答案画像を選択(最大3枚)
この問題について質問してください。