基礎問題集
数学2 式と証明「相加相乗平均の関係」の問題15 解説
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解説
方針・初手
$3x+\dfrac{1}{x^3}$ は、$x>0$ のもとで正の項の和である。したがって、相加平均・相乗平均の関係を用いると最小値を直接求めやすい。
解法1
$3x$ を $x+x+x$ とみると、
$$ 3x+\frac{1}{x^3}=x+x+x+\frac{1}{x^3} $$
である。
ここで、$x>0$ より各項は正であるから、4つの正の数 $x,\ x,\ x,\ \dfrac{1}{x^3}$ に相加平均・相乗平均の関係を用いると、
$$ \begin{aligned} \frac{x+x+x+\dfrac{1}{x^3}}{4} \geqq \sqrt[4]{x\cdot x\cdot x\cdot \frac{1}{x^3}} &= \sqrt[4]{1} \\ 1 \end{aligned} $$
となる。
したがって、
$$ 3x+\frac{1}{x^3}\geqq 4 $$
である。
等号成立は4つの数がすべて等しいとき、すなわち
$$ x=\frac{1}{x^3} $$
のときである。これを解くと、
$$ x^4=1 $$
であり、$x>0$ だから
$$ x=1 $$
となる。
よって、最小値は $4$ であり、そのときの $x$ の値は $1$ である。
解法2
$f(x)=3x+\dfrac{1}{x^3}$ とおく。
$x>0$ において微分すると、
$$ f'(x)=3-\frac{3}{x^4} $$
である。
$f'(x)=0$ より
$$ 3-\frac{3}{x^4}=0 $$
$$ x^4=1 $$
となる。$x>0$ なので
$$ x=1 $$
を得る。
さらに、
$$ f'(x)=3\left(1-\frac{1}{x^4}\right) $$
より、$0<x<1$ では $f'(x)<0$、$x>1$ では $f'(x)>0$ である。したがって、$x=1$ で極小となり、そこで最小値をとる。
実際、
$$ f(1)=3+\frac{1}{1^3}=4 $$
である。
よって、最小値は $4$、そのとき $x=1$ である。
解説
この問題は、$3x$ を $x+x+x$ と分けることで、相加平均・相乗平均をそのまま適用できる典型題である。積が
$$ x\cdot x\cdot x\cdot \frac{1}{x^3}=1 $$
と一定になるため、和の最小値がすぐに決まる。
微分でも解けるが、入試では解法1のほうが速く簡潔である。
答え
最小値は $4$、そのときの $x$ の値は $1$ である。