基礎問題集
数学2 式と証明「相加相乗平均の関係」の問題16 解説
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解説
方針・初手
それぞれの括弧内で $x+1$ を共通の形にまとめると、積が扱いやすくなる。 $y=x+1$ とおけば、式は $y$ と $\dfrac{1}{y}$ の式に整理でき、最後は相加平均・相乗平均の関係で最小値を求められる。
解法1
与えられた関数は
$$ f(x)=\left(2x+\frac{27}{x+1}+2\right)\left(x+\frac{6}{x+1}+1\right) $$
である。
ここで $y=x+1$ とおくと、$x>0$ より
$$ y=x+1>1 $$
である。また
$$ 2x+2=2(x+1)=2y $$
であり、
$$ x+1=y $$
であるから、
$$ f(x)=\left(2y+\frac{27}{y}\right)\left(y+\frac{6}{y}\right) $$
となる。
これを展開すると、
$$ \begin{aligned} f(x) &=\left(2y+\frac{27}{y}\right)\left(y+\frac{6}{y}\right) \\ &=2y^2+12+27+\frac{162}{y^2} \\ &=2y^2+\frac{162}{y^2}+39 \end{aligned} $$
となる。
したがって、最小にすべき部分は
$$ 2y^2+\frac{162}{y^2} $$
である。
ここで相加平均・相乗平均より
$$ \begin{aligned} 2y^2+\frac{162}{y^2} &\geqq 2\sqrt{2y^2\cdot \frac{162}{y^2}} &= 2\sqrt{324}\\ &=36 \end{aligned} $$
である。
等号成立条件は
$$ 2y^2=\frac{162}{y^2} $$
すなわち
$$ 2y^4=162 $$
より
$$ y^4=81,\quad y^2=9 $$
である。$y>0$ だから
$$ y=3 $$
となる。
よって
$$ f(x)\geqq 36+39=75 $$
であり、最小値は
$$ \alpha=75 $$
である。
また、最小値を与えるとき $y=3$ なので
$$ x=y-1=2 $$
したがって
$$ \beta=2 $$
である。
以上より
$$ \alpha+\beta=75+2=77 $$
解説
この問題の要点は、各因子をそのまま展開するのではなく、$x+1$ を新しい文字で置いて対称的な形に直すことである。
実際、
$$ 2x+\frac{27}{x+1}+2=2(x+1)+\frac{27}{x+1}, \qquad x+\frac{6}{x+1}+1=(x+1)+\frac{6}{x+1} $$
と見抜ければ、積が $y^2$ と $\dfrac{1}{y^2}$ の形に整理され、相加平均・相乗平均で一気に最小値まで到達できる。 最小値だけでなく、そのときの $x$ も等号成立条件から確実に求めることが重要である。
答え
$$ \alpha=75,\qquad \beta=2,\qquad \alpha+\beta=77 $$