基礎問題集
数学2 式と証明「不等式の証明」の問題6 解説
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解説
方針・初手
2つの数
$$ x=\frac{a}{b},\qquad y=\frac{a+3b}{a+b} $$
を考える。$\sqrt{3}$ が $x,y$ の間にあることを示すには、$x-\sqrt{3}$ と $y-\sqrt{3}$ の符号が逆であることを示せばよい。
実際に差を計算すると、どちらにも $a-b\sqrt{3}$ が現れ、符号が反対になる。
解法1
まず
$$ \frac{a}{b}-\sqrt{3}=\frac{a-b\sqrt{3}}{b} $$
である。
次に
$$ \frac{a+3b}{a+b}-\sqrt{3} =\frac{a+3b-\sqrt{3}(a+b)}{a+b} $$
であるが、分子を整理すると
$$ \begin{aligned} a+3b-\sqrt{3}(a+b) &=a-\sqrt{3}a+3b-\sqrt{3}b\\ &=-(\sqrt{3}-1)a+\sqrt{3}(\sqrt{3}-1)b\\ &=(\sqrt{3}-1)(\sqrt{3}b-a)\\ &=-(\sqrt{3}-1)(a-b\sqrt{3}) \end{aligned} $$
となる。よって
$$ \frac{a+3b}{a+b}-\sqrt{3} =-\frac{\sqrt{3}-1}{a+b}(a-b\sqrt{3}) $$
したがって
$$ \left(\frac{a}{b}-\sqrt{3}\right)\left(\frac{a+3b}{a+b}-\sqrt{3}\right) = -\frac{\sqrt{3}-1}{b(a+b)}(a-b\sqrt{3})^2 $$
を得る。
ここで $a,b$ は正の整数であるから
$$ b>0,\qquad a+b>0,\qquad \sqrt{3}-1>0 $$
であり、また $\sqrt{3}$ は無理数なので $a-b\sqrt{3}\neq 0$ である。したがって
$$ -\frac{\sqrt{3}-1}{b(a+b)}(a-b\sqrt{3})^2<0 $$
すなわち
$$ \left(\frac{a}{b}-\sqrt{3}\right)\left(\frac{a+3b}{a+b}-\sqrt{3}\right)<0 $$
である。
よって $\dfrac{a}{b}-\sqrt{3}$ と $\dfrac{a+3b}{a+b}-\sqrt{3}$ の符号は逆であるから、$\sqrt{3}$ は
$$ \frac{a}{b},\qquad \frac{a+3b}{a+b} $$
の間にある。
解説
この問題の要点は、$\sqrt{3}$ との差を直接比べることである。
$$ \frac{a}{b}-\sqrt{3},\qquad \frac{a+3b}{a+b}-\sqrt{3} $$
をそれぞれ整理すると、どちらも $a-b\sqrt{3}$ を因子にもつ。その結果、後者は前者の負の定数倍になり、符号が必ず逆になる。これにより、$\sqrt{3}$ が2数の間にあることが一気に分かる。
答え
$$ \left(\frac{a}{b}-\sqrt{3}\right)\left(\frac{a+3b}{a+b}-\sqrt{3}\right)<0 $$
であるから、
$$ \min\left\{\frac{a}{b},\frac{a+3b}{a+b}\right\} <\sqrt{3}< \max\left\{\frac{a}{b},\frac{a+3b}{a+b}\right\} $$
すなわち、$\sqrt{3}$ は $\dfrac{a}{b}$ と $\dfrac{a+3b}{a+b}$ の間にある。