基礎問題集
数学2 式と証明「不等式の証明」の問題19 解説
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解説
方針・初手
$x$ と $z$ の係数が対称なので、$x+z$ と $x-z$ を用いて整理するのが有効である。
この形に直すと平方完成ができ、式が常に $0$ 以上となる条件を係数の符号条件に落とし込める。
解法1
$$ Q=ax^2+y^2+az^2-xy-yz-zx $$
とおく。
ここで
$$ s=\frac{x+z}{2},\qquad t=\frac{x-z}{2} $$
とおくと、
$$ x=s+t,\qquad z=s-t $$
である。これを $Q$ に代入すると、
$$ \begin{aligned} Q &=a(s+t)^2+y^2+a(s-t)^2-(s+t)y-y(s-t)-(s+t)(s-t) \\ &=2a(s^2+t^2)+y^2-2sy-(s^2-t^2) \\ &=(2a-1)s^2-2sy+y^2+(2a+1)t^2 \\ &=(y-s)^2+(2a-2)s^2+(2a+1)t^2. \end{aligned} $$
したがって、元の文字に戻せば
$$ Q= \left(y-\frac{x+z}{2}\right)^2 +\frac{a-1}{2}(x+z)^2 +\frac{2a+1}{4}(x-z)^2 $$
となる。
よって $Q\ge 0$ が任意の実数 $x,y,z$ に対して常に成り立つためには、
$$ \frac{a-1}{2}\ge 0,\qquad \frac{2a+1}{4}\ge 0 $$
すなわち
$$ a\ge 1,\qquad a\ge -\frac12 $$
が必要十分である。結局、
$$ a\ge 1 $$
であればよい。
次に、この条件が必要であることも確認する。
$x=y=z=t$ とおくと、
$$ Q=at^2+t^2+at^2-t^2-t^2-t^2=(2a-2)t^2 $$
となる。これが任意の実数 $t$ に対して $0$ 以上であるには
$$ 2a-2\ge 0 $$
すなわち
$$ a\ge 1 $$
が必要である。
以上より、求める範囲は
$$ a\ge 1 $$
である。
解説
$x$ と $z$ が対称に現れている二次式では、$x+z,\ x-z$ でまとめると整理しやすい。実際、この問題ではその変形により式全体を平方の和に分解できる。
また、必要条件だけなら $x=y=z$ を代入すればすぐに $a\ge 1$ が出る。したがって、まず対称な代入で下限を予想し、その後に平方完成で十分性を示すのが自然な流れである。
答え
$$ a\ge 1 $$