基礎問題集
数学2 指数対数「常用対数」の問題5 解説
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解説
方針・初手
不等式の両辺に常用対数をとると、指数 $n$ についての一次不等式になる。
このとき
$$ \log_{10}\frac{5}{4}=\log_{10}5-\log_{10}4 $$
を $\log_{10}2$ で表せば、与えられた $0.301<\log_{10}2<0.3011$ をそのまま使える。
解法1
$,\log_{10}2=a,$ とおくと、条件より
$$ 0.301<a<0.3011 $$
である。
また
$$ \log_{10}5=1-a,\qquad \log_{10}4=2a $$
より
$$ \log_{10}\frac{5}{4}=(1-a)-2a=1-3a $$
となる。
したがって、与えられた不等式
$$ 2^{10}<\left(\frac{5}{4}\right)^n<2^{20} $$
の両辺に常用対数をとると
$$ 10a<n(1-3a)<20a $$
を得る。ここで $1-3a>0$ であるから、これを $1-3a$ で割って
$$ \frac{10a}{1-3a}<n<\frac{20a}{1-3a} $$
となる。
ここで関数
$$ f(a)=\frac{a}{1-3a} $$
は、$1-3a>0$ の範囲で増加するから、
$$ \frac{10\cdot 0.301}{1-3\cdot 0.301} <n< \frac{20\cdot 0.3011}{1-3\cdot 0.3011} $$
である。
左端は
$$ \frac{3.01}{0.097} =\frac{3010}{97} \approx 31.03 $$
右端は
$$ \frac{6.022}{0.0967} =\frac{6022}{96.7} \approx 62.27 $$
であるから、
$$ 31.03\cdots<n<62.27\cdots $$
よって自然数 $n$ は
$$ 32,33,\dots,62 $$
であり、その個数は
$$ 62-32+1=31 $$
個である。
解説
この問題の要点は、$\dfrac{5}{4}$ の対数を直接扱うのではなく、
$$ \log_{10}\frac{5}{4}=1-3\log_{10}2 $$
と変形して、与えられた $\log_{10}2$ の範囲を活用することである。
あとは対数をとって $n$ の範囲を求め、最後に自然数の個数を数えればよい。
答え
$31$ 個。