基礎問題集
数学2 指数対数「対数関数」の問題12 解説
数学2の指数対数「対数関数」にある問題12の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
まず
$$ 2<\log_2 6<3 $$
に注目する。与式は
$$ \log_2 6=m+\frac{1}{n+a} $$
であり、$0<a<1$ かつ $n$ は自然数であるから、$\dfrac{1}{n+a}$ の大きさを評価すれば $m$ が定まり、その後 $n$ も決まる。最後に $a$ を表して不等式を示す。
解法1
与式
$$ \log_2 6=m+\frac{1}{n+a} $$
において、$n$ は自然数、$0<a<1$ であるから
$$ n+a>1 $$
したがって
$$ 0<\frac{1}{n+a}<1 $$
である。
一方、
$$ 4<6<8 $$
より
$$ 2<\log_2 6<3 $$
である。よって $\log_2 6$ は整数 $m$ と $0$ より大きく $1$ より小さい数の和で表されているので、
$$ m=2 $$
でなければならない。
次に、$m=2$ を与式に代入すると
$$ \log_2 6=2+\frac{1}{n+a} $$
すなわち
$$ \frac{1}{n+a}=\log_2 6-2=\log_2 \frac{6}{4}=\log_2 \frac{3}{2} $$
となる。したがって
$$ n+a=\frac{1}{\log_2 \frac{3}{2}} $$
である。
ここで
$$ \sqrt{2}<\frac{3}{2}<2 $$
が成り立つ。実際、左側は $2<\dfrac{9}{4}$ と同値で正しい。よって対数関数の単調増加性から
$$ \frac{1}{2}<\log_2 \frac{3}{2}<1 $$
となる。
正の数の逆数をとると不等号が逆向きになって
$$ 1<\frac{1}{\log_2 \frac{3}{2}}<2 $$
すなわち
$$ 1<n+a<2 $$
を得る。
しかるに $0<a<1$ であるから、自然数 $n$ でこれを満たすものは
$$ n=1 $$
のみである。
したがって
$$ a=\frac{1}{\log_2 \frac{3}{2}}-1 $$
である。
次に (2) を示す。
$a>\dfrac{2}{3}$ を示すには、上の式から
$$ \frac{1}{\log_2 \frac{3}{2}}-1>\frac{2}{3} $$
すなわち
$$ \frac{1}{\log_2 \frac{3}{2}}>\frac{5}{3} $$
を示せばよい。両辺正であるから、さらに逆数をとって
$$ \log_2 \frac{3}{2}<\frac{3}{5} $$
を示せば十分である。
これは対数関数の単調増加性より
$$ \frac{3}{2}<2^{3/5} $$
と同値であり、さらに両辺を $5$ 乗すれば
$$ \left(\frac{3}{2}\right)^5<2^3 $$
と同値である。実際に計算すると
$$ \left(\frac{3}{2}\right)^5=\frac{243}{32},\qquad 2^3=8=\frac{256}{32} $$
であり、
$$ \frac{243}{32}<\frac{256}{32} $$
は明らかに成り立つ。よって
$$ \log_2 \frac{3}{2}<\frac{3}{5} $$
であり、したがって
$$ a>\frac{2}{3} $$
が示された。
解説
この問題の要点は、与式の右辺の
$$ \frac{1}{n+a} $$
が $0$ と $1$ の間にあることを使って、$\log_2 6$ の整数部分を読むことである。その後は
$$ \frac{1}{n+a}=\log_2 \frac{3}{2} $$
と変形し、$\dfrac{3}{2}$ を $\sqrt{2}$ と $2$ の間にはさむことで $n+a$ の範囲を決めればよい。
(2) では $a$ を直接近似計算する必要はなく、
$$ a=\frac{1}{\log_2 \frac{3}{2}}-1 $$
から対数の大小比較に持ち込むのが自然である。最終的には
$$ 3^5<2^8 $$
という整数の比較に帰着できる。
答え
**(1)**
$$ m=2,\qquad n=1 $$
である。
**(2)**
$$ a=\frac{1}{\log_2 \frac{3}{2}}-1 $$
であり、
$$ a>\frac{2}{3} $$
が成り立つ。