基礎問題集
数学2 指数対数「対数関数」の問題27 解説
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解説
方針・初手
底が $2$ と $8$ の対数が混在しているので、まず底をそろえるのが自然である。
特に
$$ 3\log_8 a=\log_2 a $$
が成り立つので、これを用いて式全体を $\log_2$ で統一する。すると対数の和にまとめられ、絶対値を含む方程式に直せる。最後は $x$ の範囲で場合分けして解く。
解法1
与えられた方程式は
$$ \log_2(1+|2-x|)-3\log_8\frac{1}{1+|x|}=2 $$
である。
なお、$1+|2-x|>0,\ 1+|x|>0$ であるから、対数の定義域の条件はすべての実数 $x$ で満たされる。
ここで
$$ \log_8 a=\frac{\log_2 a}{\log_2 8}=\frac{1}{3}\log_2 a $$
より、
$$ 3\log_8\frac{1}{1+|x|}=\log_2\frac{1}{1+|x|} $$
である。したがって元の式は
$$ \log_2(1+|2-x|)-\log_2\frac{1}{1+|x|}=2 $$
となる。
対数の性質より
$$ \log_2\left((1+|2-x|)(1+|x|)\right)=2 $$
であるから、
$$ (1+|2-x|)(1+|x|)=4 $$
を解けばよい。
ここで絶対値を外すため、$x$ の範囲で場合分けする。
**(i)**
$x<0$ のとき
$$ |x|=-x,\quad |2-x|=2-x $$
より、
$$ (1+|2-x|)(1+|x|)=(3-x)(1-x)=4 $$
したがって
$$ 3-4x+x^2=4 $$
すなわち
$$ x^2-4x-1=0 $$
である。これを解くと
$$ x=2\pm\sqrt{5} $$
を得る。このうち $x<0$ を満たすのは
$$ x=2-\sqrt{5} $$
のみである。
**(ii)**
$0\leqq x\leqq 2$ のとき
$$ |x|=x,\quad |2-x|=2-x $$
より、
$$ (1+|2-x|)(1+|x|)=(3-x)(1+x)=4 $$
したがって
$$ 3+2x-x^2=4 $$
すなわち
$$ x^2-2x+1=0 $$
であるから、
$$ (x-1)^2=0 $$
より
$$ x=1 $$
を得る。これは条件を満たす。
**(iii)**
$x>2$ のとき
$$ |x|=x,\quad |2-x|=x-2 $$
より、
$$ (1+|2-x|)(1+|x|)=(x-1)(x+1)=4 $$
したがって
$$ x^2-1=4 $$
すなわち
$$ x^2=5 $$
であるから
$$ x=\pm\sqrt{5} $$
を得る。このうち $x>2$ を満たすのは
$$ x=\sqrt{5} $$
のみである。
以上より、求める実数 $x$ は
$$ x=2-\sqrt{5},\ 1,\ \sqrt{5} $$
である。
解説
この問題の要点は、絶対値の処理ではなく、その前段階で対数の底をそろえて式を簡潔にすることである。
特に
$$ 3\log_8 a=\log_2 a $$
に気づけば、対数方程式を
$$ \log_2\left((1+|2-x|)(1+|x|)\right)=2 $$
とまとめられ、通常の絶対値方程式に帰着できる。
絶対値を含む式を解く際は、$x$ の符号や $2-x$ の符号が変わる点 $x=0,2$ で場合分けするのが基本である。ここを曖昧にすると解の取りこぼしや不要解の混入が起こる。
答え
$$ x=2-\sqrt{5},\ 1,\ \sqrt{5} $$