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数学2 指数対数「対数関数」の問題28 解説
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解説
方針・初手
第2式は、$x,y$ をそのまま扱うよりも、$y$ を対数で置いて1変数化すると見通しがよい。
(1) では、まず第1式 $2^x+3^y=43$ を自然数の範囲で調べ、候補を絞ってから第2式を確認する。
(2) では、第2式から
$$ y=3^t,\quad x=2^{t+1} $$
とおけることに着目し、第1式を $t$ の方程式に直す。すると左辺が単調増加であることから、解の一意性が示せる。
解法1
(1) 自然数 $x,y$ が
$$ 2^x+3^y=43 $$
を満たすとする。
$3^y<43$ より、
$$ 3^y=3,9,27 $$
のいずれかである。
それぞれについて $43-3^y$ を調べると、
$$ 43-3=40,\quad 43-9=34,\quad 43-27=16 $$
である。このうち $2$ の冪になっているのは $16=2^4$ のみであるから、
$$ x=4,\quad y=3 $$
が第1式を満たす自然数解の候補である。
これを第2式に代入すると、
$$ \log_2 4-\log_3 3=2-1=1 $$
となり、確かに成り立つ。
したがって、(1) の答えは
$$ (x,y)=(4,3) $$
である。
---
(2) 正の実数解 $(x,y)$ を考える。
$t=\log_3 y$ とおくと、$y>0$ より $t$ は実数であり、
$$ y=3^t $$
と書ける。
第2式
$$ \log_2 x-\log_3 y=1 $$
に $\log_3 y=t$ を代入すると、
$$ \log_2 x-t=1 $$
すなわち
$$ \log_2 x=t+1 $$
であるから、
$$ x=2^{t+1} $$
となる。
よって第1式は
$$ 2^{2^{t+1}}+3^{3^t}=43 $$
と書き直される。
ここで、
$$ f(t)=2^{2^{t+1}}+3^{3^t} $$
とおく。
$t$ が増加すると $2^{t+1}$ は増加し、指数関数 $2^u$ は増加関数であるから、$2^{2^{t+1}}$ は $t$ の増加関数である。同様に、$3^t$ は増加し、指数関数 $3^v$ も増加関数であるから、$3^{3^t}$ も $t$ の増加関数である。
したがって $f(t)$ は実数全体で単調増加である。
一方、$t=1$ のとき
$$ f(1)=2^{2^{2}}+3^{3}=2^4+27=16+27=43 $$
となる。
$f(t)$ は単調増加であるから、方程式
$$ f(t)=43 $$
の実数解は高々1個である。しかも $t=1$ が実際に解であるから、唯一の解は
$$ t=1 $$
である。
よって
$$ y=3^1=3,\qquad x=2^{1+1}=4 $$
となる。
したがって、正の実数解は (1) で求めた
$$ (x,y)=(4,3) $$
以外に存在しない。
解説
この問題の要点は、第2式が $x,y$ を直接結びつけているのではなく、$\log_2 x$ と $\log_3 y$ の差を与えていることである。
(1) では、第1式の定数 $43$ が小さいので、$3^y$ の候補を有限個に絞るのが最も簡潔である。
(2) では、$t=\log_3 y$ とおくことで
$$ y=3^t,\qquad x=2^{t+1} $$
と表せ、2変数の連立方程式が1変数の方程式に落ちる。このとき左辺が単調増加であることを使えば、解の個数が1個に限られることが直ちに分かる。計算で押し切るのではなく、単調性で一意性を示すのが本問の本質である。
答え
**(1)**
$$ (x,y)=(4,3) $$
**(2)**
正の実数解は
$$ (x,y)=(4,3) $$
のみであり、(1) で求めた自然数解以外には存在しない。