基礎問題集
数学2 指数対数「対数関数」の問題62 解説
数学2の指数対数「対数関数」にある問題62の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
3つ目は対数の性質で
$$ \frac{\log_a x+\log_a y}{2}=\log_a\sqrt{xy} $$
と書けるので,まず
$$ \log_a\frac{x+y}{2},\quad \log_a\sqrt{xy} $$
の比較には相加平均と相乗平均の関係を用いる。
また,1つ目と2つ目,2つ目と3つ目は差をとって比較する。
解法1
3つの式を
$$ A=\log_a\frac{x+y}{2},\qquad B=\frac{\log_a(x+y)}{2},\qquad C=\frac{\log_a x+\log_a y}{2} $$
とおく。
まず,$C$ は
$$ C=\frac{1}{2}\log_a x+\frac{1}{2}\log_a y =\log_a\sqrt{xy} $$
である。
したがって,$A$ と $C$ の比較には相加平均・相乗平均の関係
$$ \frac{x+y}{2}\geqq \sqrt{xy} $$
を用いればよい。よって,
**(i)**
$a>1$ のとき
$$ A\geqq C $$
**(ii)**
$0<a<1$ のとき
$$ A\leqq C $$
となる。等号は $x=y$ のときに限る。
次に,$A$ と $B$ を比較する。
$$ A-B =\log_a\frac{x+y}{2}-\frac{1}{2}\log_a(x+y) =\frac{1}{2}\log_a\frac{x+y}{4} $$
ここで $x>2,\ y>2$ より $x+y>4$ であるから,
**(i)**
$a>1$ のとき
$$ A-B>0 $$
すなわち
$$ A>B $$
**(ii)**
$0<a<1$ のとき
$$ A-B<0 $$
すなわち
$$ A<B $$
である。
さらに,$B$ と $C$ を比較する。
$$ C-B =\frac{1}{2}\bigl(\log_a x+\log_a y-\log_a(x+y)\bigr) =\frac{1}{2}\log_a\frac{xy}{x+y} $$
ここで
$$ xy-(x+y)=(x-1)(y-1)-1 $$
であり,$x>2,\ y>2$ より $x-1>1,\ y-1>1$ だから
$$ (x-1)(y-1)>1 $$
したがって
$$ xy-(x+y)>0 $$
すなわち
$$ xy>x+y $$
である。よって,
**(i)**
$a>1$ のとき
$$ C>B $$
**(ii)**
$0<a<1$ のとき
$$ C<B $$
となる。
以上をまとめると,
**(i)**
$a>1$ のとき
$$ B<C\leqq A $$
**(ii)**
$0<a<1$ のとき
$$ A\leqq C<B $$
である。
なお,$x=y$ のときは $A=C$ となる。
解説
この問題の本質は,3つ目を
$$ \log_a\sqrt{xy} $$
と直して,相加平均 $\dfrac{x+y}{2}$ と相乗平均 $\sqrt{xy}$ の比較に持ち込むことである。
また,対数関数は $a>1$ で増加,$0<a<1$ で減少するため,不等号の向きが底によって逆転する点が重要である。したがって,答えは $a$ の範囲で場合分けして書く必要がある。
答え
$$ a>1\ \text{のとき}\qquad \frac{\log_a(x+y)}{2} < \frac{\log_a x+\log_a y}{2} \leqq \log_a\frac{x+y}{2} $$
$$ 0<a<1\ \text{のとき}\qquad \log_a\frac{x+y}{2} \leqq \frac{\log_a x+\log_a y}{2} < \frac{\log_a(x+y)}{2} $$
等号は $x=y$ のときに限り,
$$ \begin{aligned} \log_a\frac{x+y}{2} &= \frac{\log_a x+\log_a y}{2} \end{aligned} $$
である。