基礎問題集
数学2 図形と式「円」の問題7 解説
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解説
方針・初手
まず 2 つの円を標準形に直す。
円①は中心と半径がすぐ分かり,円②も平方完成すれば中心と半径が分かる。 そのうえで,
- (1) は中心間距離を直接求める。
- (2) は 2 円の式を引いて共通弦の方程式を出し,交点を具体的に求める。
- (3) は「円②が円①の中心を通る」という条件を代入して求める。
- (4) は接する条件
を用いる。
- 内接:中心間距離 $=$ 半径の差
- 外接:中心間距離 $=$ 半径の和
解法1
円①は
$$ x^2+y^2-4x=0 $$
より,
$$ (x-2)^2+y^2=4 $$
となる。したがって,中心は $C_1(2,0)$,半径は $r_1=2$ である。
円②は
$$ x^2+y^2-16x-2by+16b=0 $$
より,平方完成すると
$$ (x-8)^2+(y-b)^2=(b-8)^2 $$
となる。したがって,中心は $C_2(8,b)$,半径は
$$ r_2=|b-8| $$
である。
(1) $b=3$ のときの中心間距離
$b=3$ のとき,円②の中心は $C_2(8,3)$ である。
よって中心間距離 $d$ は
$$ d=\sqrt{(8-2)^2+(3-0)^2} =\sqrt{36+9} =3\sqrt{5} $$
である。
(2) $b=3$ のときの交点間の距離
$b=3$ のとき,円②は
$$ x^2+y^2-16x-6y+48=0 $$
である。
円①の式
$$ x^2+y^2-4x=0 $$
を引くと,
$$ -12x-6y+48=0 $$
すなわち
$$ 2x+y=8 $$
を得る。これは 2 円の共通弦の方程式である。
ここで
$$ y=8-2x $$
を円①に代入すると,
$$ x^2+(8-2x)^2-4x=0 $$
$$ 5x^2-36x+64=0 $$
となる。これを解くと
$$ x=\frac{36\pm 4}{10}=4,\ \frac{16}{5} $$
である。
それぞれに対して $y=8-2x$ を用いると,交点は
$$ (4,0),\ \left(\frac{16}{5},\frac{8}{5}\right) $$
である。
したがって,交点間の距離は
$$ \sqrt{\left(4-\frac{16}{5}\right)^2+\left(0-\frac{8}{5}\right)^2} =\sqrt{\left(\frac{4}{5}\right)^2+\left(\frac{8}{5}\right)^2} =\sqrt{\frac{80}{25}} =\frac{4}{\sqrt{5}} =\frac{4\sqrt{5}}{5} $$
である。
(3) 円②が円①の中心を通るときの $b$
円①の中心は $(2,0)$ である。これが円②上にあるから,円②の式に代入して
$$ 2^2+0^2-16\cdot 2-2b\cdot 0+16b=0 $$
$$ 4-32+16b=0 $$
$$ 16b=28 $$
$$ b=\frac{7}{4} $$
となる。
(4) 内接・外接するときの $b$
2 円の中心間距離は
$$ d=\sqrt{(8-2)^2+(b-0)^2}=\sqrt{36+b^2} $$
である。
また半径は
$$ r_1=2,\qquad r_2=|b-8| $$
である。
(i) 円①が円②に内接するとき
円①が円②の内側にあって接するので,
$$ d+r_1=r_2 $$
すなわち
$$ \sqrt{36+b^2}+2=|b-8| $$
である。
右辺は左辺より大きいので $b<8$ として
$$ \sqrt{36+b^2}+2=8-b $$
$$ \sqrt{36+b^2}=6-b $$
両辺を 2 乗すると
$$ 36+b^2=(6-b)^2=36-12b+b^2 $$
より
$$ b=0 $$
を得る。
したがって,$b=[\text{イ}]=0$ である。
(ii) 円①と円②が外接するとき
外接の条件は
$$ d=r_1+r_2 $$
すなわち
$$ \sqrt{36+b^2}=2+|b-8| $$
である。
ここで場合分けする。
**(a)**
$b\geqq 8$ のとき
$$ \sqrt{36+b^2}=2+(b-8)=b-6 $$
となるが,両辺を 2 乗すると
$$ 36+b^2=(b-6)^2=b^2-12b+36 $$
より $b=0$ となり,$b\geqq 8$ に反する。 したがってこの場合は解なしである。
**(b)**
$b<8$ のとき
$$ \sqrt{36+b^2}=2+(8-b)=10-b $$
となる。両辺を 2 乗すると
$$ 36+b^2=(10-b)^2=100-20b+b^2 $$
より
$$ 20b=64 $$
$$ b=\frac{16}{5} $$
を得る。これは確かに $b<8$ を満たす。
したがって,$b=[\text{ウ}]=\dfrac{16}{5}$ である。
解説
この問題の要点は,円②を
$$ (x-8)^2+(y-b)^2=(b-8)^2 $$
と直して,中心 $(8,b)$,半径 $|b-8|$ を正確に読むことである。 半径は $\sqrt{(b-8)^2}$ なので $b-8$ ではなく $|b-8|$ である。この絶対値を落とすと,(4) で符号を誤りやすい。
また (2) では,2 円の交点を求めるときに 2 式を引くと $x^2,y^2$ が消えて,共通弦の方程式が一次式で得られる。円どうしの交点問題で頻出の処理である。
答え
**(1)**
中心間の距離は
$$ 3\sqrt{5} $$
**(2)**
交点間の距離は
$$ \frac{4\sqrt{5}}{5} $$
**(3)**
$$ [\text{ア}]=\frac{7}{4} $$
**(4)**
$$ [\text{イ}]=0,\qquad [\text{ウ}]=\frac{16}{5} $$