基礎問題集
数学2 図形と式「円と直線」の問題8 解説
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解説
方針・初手
円の中心が $P$ であるから,$\triangle PQR$ の面積は,弦 $QR$ の長さと,中心 $P$ から直線 $QR$ への距離を使って表せる。
したがって,まず直線 $y=a(x+1)$ と点 $P(0,1)$ との距離を求め,その距離から弦の長さを出す。
解法1
直線 $y=a(x+1)$ を標準形に直すと
$$ ax-y+a=0 $$
である。
点 $P(0,1)$ からこの直線までの距離を $d$ とすると,
$$ d=\frac{|a-1|}{\sqrt{a^2+1}} $$
となる。ここで $0<a<1$ であるから $a-1<0$ より,
$$ d=\frac{1-a}{\sqrt{1+a^2}} $$
である。
半径は $1$ であるから,中心から距離 $d$ にある弦の長さは
$$ QR=2\sqrt{1-d^2} $$
である。よって,$\triangle PQR$ の面積 $S(a)$ は
$$ S(a)=\frac12 \cdot QR \cdot d =\frac12 \cdot 2\sqrt{1-d^2}\cdot d =d\sqrt{1-d^2} $$
となる。
ここで
$$ d^2=\frac{(1-a)^2}{1+a^2} $$
なので,
$$ 1-d^2 =1-\frac{(1-a)^2}{1+a^2} =\frac{1+a^2-(1-2a+a^2)}{1+a^2} =\frac{2a}{1+a^2} $$
である。したがって,
$$ S(a) =\frac{1-a}{\sqrt{1+a^2}}\sqrt{\frac{2a}{1+a^2}} =\frac{(1-a)\sqrt{2a}}{1+a^2} $$
を得る。
これが (1) の答えである。
次に (2) を考える。
$0<a<1$ より $0<d<1$ であり,
$$ S(a)=d\sqrt{1-d^2} $$
であるから,$x=d$ とおいて
$$ S(a)^2=x^2(1-x^2) \qquad (0<x<1) $$
を最大にすればよい。
すると
$$ x^2(1-x^2) =\frac14-\left(x^2-\frac12\right)^2 $$
であるから,最大値は $\dfrac14$ であり,そのとき
$$ x^2=\frac12 $$
すなわち
$$ d=\frac{1}{\sqrt2} $$
である。
したがって
$$ \frac{1-a}{\sqrt{1+a^2}}=\frac{1}{\sqrt2} $$
より,
$$ 2(1-a)^2=1+a^2 $$
すなわち
$$ 2-4a+2a^2=1+a^2 $$
だから
$$ a^2-4a+1=0 $$
となる。これを解くと
$$ a=2\pm\sqrt3 $$
であるが,$0<a<1$ より
$$ a=2-\sqrt3 $$
である。
このとき
$$ S(a)=\frac12 $$
となる。
解説
交点 $Q,R$ を実際に座標計算で求めることもできるが,この問題ではそれは遠回りである。
中心 $P$ から弦 $QR$ までの距離を $d$ とみれば,弦の長さは $2\sqrt{1-d^2}$ とすぐに分かるので,面積は
$$ \frac12 \cdot QR \cdot d $$
で一気に処理できる。
最大化でも,$a$ の式を直接微分するより,いったん $d$ に直して
$$ S=d\sqrt{1-d^2} $$
とみると,平方完成で簡潔に最大値まで決まる。この置き換えがこの問題の要点である。
答え
**(1)**
$$ S(a)=\frac{(1-a)\sqrt{2a}}{1+a^2} $$
**(2)**
$$ S(a) $$
が最大となるのは
$$ a=2-\sqrt3 $$
であり,そのときの最大値は
$$ \frac12 $$
である。