基礎問題集
数学2 図形と式「円と直線」の問題14 解説
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解説
方針・初手
接点における接線が直交するなら,その接点へ向かう半径 $AP,\ AQ$ も直交する。したがって $\angle PAQ=90^\circ$ である。
これにより,まず $\triangle APQ$ の面積はすぐ求まる。また,弦 $PQ$ を含む直線 $l$ は原点を通るので,中心 $A(1,1)$ から直線 $l$ までの距離を用いれば傾きが決まる。
さらに,接線の交点 $R$ については,円の接線の方程式を使って,接点 $P,Q$ を結ぶ直線 $l$ の式を $R$ の座標で表す。
解法1
**(1)**
$\triangle APQ$ の面積
円 $C$ の半径は $1$ であるから,
$$ AP=AQ=1 $$
である。
また,$P,Q$ における接線が直交するので,半径 $AP,\ AQ$ も直交し,
$$ \angle PAQ=90^\circ $$
となる。
したがって $\triangle APQ$ は直角二等辺三角形であり,その面積は
$$ \frac12\cdot AP\cdot AQ =\frac12\cdot 1\cdot 1 =\frac12 $$
である。
(2) 直線 $l$ の傾き
直線 $l$ を
$$ y=mx $$
とおく。
$\angle PAQ=90^\circ$ なので,弦 $PQ$ と中心 $A$ との距離は,半径 $1$,中心角 $90^\circ$ のときの値であり,
$$ \frac{1}{\sqrt2} $$
である。
一方,点 $A(1,1)$ から直線 $y=mx$ までの距離は
$$ \frac{|m-1|}{\sqrt{m^2+1}} $$
であるから,
$$ \frac{|m-1|}{\sqrt{m^2+1}}=\frac1{\sqrt2} $$
となる。両辺を二乗して整理すると,
$$ 2(m-1)^2=m^2+1 $$
$$ m^2-4m+1=0 $$
よって,
$$ m=2\pm\sqrt3 $$
である。
したがって,直線 $l$ の傾きは
$$ 2+\sqrt3,\quad 2-\sqrt3 $$
の $2$ 通りである。
(3) 2本の接線の交点 $R$ の座標
$R=(u,v)$ とおく。
円 $(x-1)^2+(y-1)^2=1$ 上の点 $(x_0,y_0)$ における接線の方程式は
$$ (x_0-1)(x-1)+(y_0-1)(y-1)=1 $$
である。
したがって,$R=(u,v)$ から引いた接線の接点を $(x,y)$ とすると,$R$ はその接線上にあるから
$$ (u-1)(x-1)+(v-1)(y-1)=1 $$
を満たす。
この式を満たす点 $(x,y)$ が接点全体であり,特に $P,Q$ はともにこれを満たす。よって,直線 $PQ$,すなわち $l$ の方程式は
$$ (u-1)(x-1)+(v-1)(y-1)=1 $$
である。
ここで,原点 $(0,0)$ は $l$ 上にあるので,
$$ (u-1)(-1)+(v-1)(-1)=1 $$
より
$$ u+v=1 $$
を得る。
また,この直線の傾きは
$$ -\frac{u-1}{v-1} $$
であるから,
$$ -\frac{u-1}{v-1}=m $$
である。$u+v=1$,すなわち $v=1-u$ を代入すると,
$$ m=-\frac{u-1}{-u}=\frac{u-1}{u} $$
となるので,
$$ mu=u-1 $$
$$ u=-\frac1{m-1} $$
さらに
$$ v=1-u=\frac{m}{m-1} $$
である。
したがって,
$$ R\left(-\frac1{m-1},\ \frac{m}{m-1}\right) $$
となる。ここに $m=2\pm\sqrt3$ を代入すれば,
**(i)**
$m=2+\sqrt3$ のとき
$$ R\left(\frac{1-\sqrt3}{2},\ \frac{1+\sqrt3}{2}\right) $$
**(ii)**
$m=2-\sqrt3$ のとき
$$ R\left(\frac{1+\sqrt3}{2},\ \frac{1-\sqrt3}{2}\right) $$
である。
解説
この問題の本質は,「接線が直交する」という条件を「半径が直交する」と読み替えることである。これにより $\angle PAQ=90^\circ$ が分かり,面積と,中心から弦 $PQ$ までの距離が一気に決まる。
また,接線の交点 $R$ を求める部分では,接線の方程式を用いて「$R$ から引いた接線の接点全体が作る直線」がそのまま $PQ$ になることを利用するのが要点である。対称性により,条件を満たす直線と交点はそれぞれ $2$ 通り生じる。
答え
**(1)**
$$ \triangle APQ \text{ の面積 }=\frac12 $$
**(2)**
$$ \text{直線 }l\text{ の傾き }=2+\sqrt3,\ 2-\sqrt3 $$
**(3)**
$$ R\left(\frac{1-\sqrt3}{2},\ \frac{1+\sqrt3}{2}\right),\quad R\left(\frac{1+\sqrt3}{2},\ \frac{1-\sqrt3}{2}\right) $$
である。