基礎問題集
数学2 図形と式「距離」の問題1 解説
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解説
方針・初手
点 $P$ は放物線 $y=x^2-1$ 上を動くので、$P=(x,x^2-1)$ とおいて各式を $x$ の式に直す。
(1) は $PA^2-PB^2$ を計算して二次式に整理すれば最大値が分かる。
(2) は三角不等式
$$ PA+PB\ge AB $$
を用いるのが最も速い。等号成立条件は $A,P,B$ が一直線上にあり、しかも $P$ が線分 $AB$ 上にあることであるから、直線 $AB$ と放物線の交点を求めればよい。
解法1
点 $P$ を
$$ P=(x,x^2-1) $$
とおく。
(1) $PA^2-PB^2$ の最大値
まず
$$ PA^2=(x-4)^2+(x^2-1-4)^2=(x-4)^2+(x^2-5)^2 $$
$$ PB^2=(x+4)^2+(x^2-1)^2 $$
であるから、
$$ \begin{aligned} PA^2-PB^2 &=(x-4)^2-(x+4)^2+(x^2-5)^2-(x^2-1)^2 \\ &=-16x+{(x^2-5)-(x^2-1)}{(x^2-5)+(x^2-1)} \\ &=-16x-4(2x^2-6) \\ &=-8x^2-16x+24 \\ &=-8(x^2+2x-3) \\ &=32-8(x+1)^2 \end{aligned} $$
となる。
したがって、$(x+1)^2\ge 0$ より最大値は
$$ 32 $$
であり、そのとき
$$ x=-1 $$
である。
このとき
$$ y=x^2-1=(-1)^2-1=0 $$
より、点 $P$ の座標は
$$ (-1,0) $$
である。
(2) $PA+PB$ の最小値
三角形 $APB$ に三角不等式を用いると、
$$ PA+PB\ge AB $$
である。
ここで
$$ AB=\sqrt{(4-(-4))^2+(4-0)^2} =\sqrt{8^2+4^2} =\sqrt{80} =4\sqrt{5} $$
だから、
$$ PA+PB\ge 4\sqrt{5} $$
となる。
等号が成り立つのは、$A,P,B$ が一直線上にあり、しかも $P$ が線分 $AB$ 上にあるときである。そこで直線 $AB$ の方程式を求める。
点 $A(4,4)$、$B(-4,0)$ を通る直線の傾きは
$$ \frac{4-0}{4-(-4)}=\frac{1}{2} $$
であるから、直線 $AB$ は
$$ y=\frac{1}{2}x+2 $$
である。
これと放物線 $y=x^2-1$ との交点を求めると、
$$ x^2-1=\frac{1}{2}x+2 $$
すなわち
$$ 2x^2-x-6=0 $$
となる。これを因数分解すると、
$$ (2x+3)(x-2)=0 $$
より
$$ x=-\frac{3}{2},\ 2 $$
である。
それぞれに対して
$$ y=x^2-1 $$
を求めると、
**(i)**
$x=-\dfrac{3}{2}$ のとき
$$ y=\left(-\frac{3}{2}\right)^2-1=\frac{9}{4}-1=\frac{5}{4} $$
**(ii)**
$x=2$ のとき
$$ y=2^2-1=3 $$
したがって、最小値は
$$ 4\sqrt{5} $$
であり、そのときの点 $P$ は
$$ \left(-\frac{3}{2},\frac{5}{4}\right),\ (2,3) $$
である。
解説
(1) は距離そのものではなく距離の二乗の差であるから、平方根が出ず、計算でそのまま処理できる。二次式にして平方完成するのが基本である。
(2) は計算で押すより、折れ線 $A\to P\to B$ の長さと線分 $AB$ を比べる発想が重要である。三角不等式から最小値は $AB$ 以上であり、実際に直線 $AB$ と放物線の交点が存在するので、その値がそのまま最小値になる。
答え
**(1)**
① $32$、② $-1$、③ $0$
**(2)**
④ $4\sqrt{5}$、⑤ $-\dfrac{3}{2}$、⑥ $\dfrac{5}{4}$、⑦ $2$、⑧ $3$