基礎問題集
数学2 図形と式「距離」の問題5 解説
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解説
方針・初手
二項定理を用いて $a_r$ を直接求める。
そのうえで、隣り合う係数の比 $\dfrac{a_r}{a_{r+1}}$ を調べれば、数列 $a_0,a_1,\dots,a_n$ がどこまで増加し、どこから減少するかが分かる。したがって、最大となる $r$ はこの比の大小から判定できる。
解法1
$(x+3)^n$ を二項定理で展開すると、
$$ (x+3)^n=\sum_{k=0}^{n} {}_{n}\mathrm{C}_{k} x^k 3^{n-k} $$
である。
したがって、$x^r$ の係数 $a_r$ は
$$ a_r={}_{n}\mathrm{C}_{r}3^{n-r} $$
となる。これで (1) が求まった。
次に (2) を求める。$0\leqq r\leqq n-1$ のとき、
$$ a_r={}_{n}\mathrm{C}_{r}3^{n-r},\qquad a_{r+1}={}_{n}\mathrm{C}_{r+1}3^{n-r-1} $$
であるから、
$$ \begin{aligned} \frac{a_r}{a_{r+1}} &= \frac{{}_{n}\mathrm{C}_{r}3^{n-r}}{{}_{n}\mathrm{C}_{r+1}3^{n-r-1}} \\ 3\cdot \frac{{}_{n}\mathrm{C}_{r}}{{}_{n}\mathrm{C}_{r+1}} \end{aligned} $$
となる。ここで
$$ {}_{n}\mathrm{C}_{r+1}={}_{n}\mathrm{C}_{r}\cdot \frac{n-r}{r+1} $$
より、
$$ \frac{{}_{n}\mathrm{C}_{r}}{{}_{n}\mathrm{C}_{r+1}}=\frac{r+1}{n-r} $$
である。よって、
$$ \frac{a_r}{a_{r+1}}=3\frac{r+1}{n-r} $$
を得る。
最後に (3) を考える。$n=99$ のとき、
$$ \frac{a_r}{a_{r+1}}=3\frac{r+1}{99-r} $$
である。
$a_r<a_{r+1}$ となるのは
$$ \frac{a_r}{a_{r+1}}<1 $$
のときであり、これは
$$ 3(r+1)<99-r $$
すなわち
$$ 4r<96 $$
より、
$$ r<24 $$
である。
また、$a_r=a_{r+1}$ となるのは
$$ 3(r+1)=99-r $$
すなわち
$$ 4r=96 $$
より、
$$ r=24 $$
である。
したがって、
- $r=0,1,\dots,23$ では $a_r<a_{r+1}$ で増加する。
- $r=24$ では $a_{24}=a_{25}$ である。
- $r=25,26,\dots,98$ では $a_r>a_{r+1}$ で減少する。
ゆえに、$a_r$ が最大となるのは
$$ r=24,\ 25 $$
である。
解説
この問題の本質は、係数そのものを直接比較するのではなく、隣り合う項の比 $\dfrac{a_r}{a_{r+1}}$ を調べることにある。
二項展開の係数の最大を問う問題では、数列が増加から減少に切り替わる位置を見つければよい。今回は $a_{24}=a_{25}$ となるため、最大値を与える $r$ が 2 個ある点に注意が必要である。
答え
**(1)**
$$ a_r={}_{n}\mathrm{C}_{r}3^{n-r} $$
**(2)**
$$ \frac{a_r}{a_{r+1}}=3\frac{r+1}{n-r} $$
**(3)**
$$ r=24,\ 25 $$