基礎問題集
数学2 図形と式「直線」の問題1 解説
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解説
方針・初手
まず
$$ L_1:x+2y-6=0,\qquad L_2:x-3y-1=0 $$
$$ M_1:ax-y-9=0,\qquad M_2:\frac{x}{a}-y+b=0 $$
とおく。
与えられた4点は、$L_1,L_2$ と $M_1,M_2$ の交点4個である。 平行四辺形の頂点の並び方を考えると、まず $L_1$ 上の2点と $L_2$ 上の2点がどの位置関係になるかを確定するのが初手である。
解法1
$L_1$ 上には2頂点、$L_2$ 上にも2頂点がある。
もし $L_1$ 上の2点が隣り合う頂点であるなら、その向かい合う辺は $L_2$ 上の2点を結ぶ直線上にあることになるから、平行四辺形より
$$ L_1\parallel L_2 $$
でなければならない。
しかし
$$ L_1:\ y=-\frac12x+3,\qquad L_2:\ y=\frac13x-\frac13 $$
であり、傾きが異なるので平行ではない。
したがって、$L_1$ 上の2点は対頂点であり、同様に $L_2$ 上の2点も対頂点である。 よって平行四辺形の対角線は、それぞれ $L_1$、$L_2$ 上にあることになる。
平行四辺形の対角線は互いに中点で交わるから、その交点は $L_1$ と $L_2$ の交点である。
したがって
$$ \begin{cases} x+2y=6\\ x-3y=1 \end{cases} $$
を解けばよい。
両式の差をとると
$$ 5y=5 $$
より
$$ y=1 $$
これを $x-3y=1$ に代入して
$$ x-3=1 $$
より
$$ x=4 $$
したがって、対角線の交点は
$$ (4,1) $$
である。
次に $a,b$ を求める。
すでに $L_1,L_2$ 上の2点ずつが対頂点であるから、$M_1,M_2$ 上の2点ずつは辺をつくることになる。したがって、平行四辺形の向かい合う辺として
$$ M_1\parallel M_2 $$
である。
$M_1,M_2$ を傾きの形にすると
$$ M_1:\ y=ax-9,\qquad M_2:\ y=\frac1a x+b $$
であるから、平行条件より
$$ a=\frac1a $$
すなわち
$$ a^2=1 $$
よって
$$ a=1\ \text{または}\ a=-1 $$
である。
---
**(i)**
$a=1$ のとき
$$ M_1:\ y=x-9,\qquad M_2:\ y=x+b $$
$L_1$ 上の2点は対頂点であり、その中点が $(4,1)$ である。
まず $L_1$ と $M_1$ の交点を求める。
$$ \begin{cases} x+2y=6\\ y=x-9 \end{cases} $$
より
$$ x+2(x-9)=6 $$
$$ 3x=24 $$
$$ x=8,\qquad y=-1 $$
次に $L_1$ と $M_2$ の交点を求める。
$$ \begin{cases} x+2y=6\\ y=x+b \end{cases} $$
より
$$ x+2(x+b)=6 $$
$$ 3x=6-2b $$
$$ x=\frac{6-2b}{3},\qquad y=\frac{6+b}{3} $$
この2点の中点が $(4,1)$ だから、$x$ 座標について
$$ \frac{1}{2}\left(8+\frac{6-2b}{3}\right)=4 $$
$$ 24+6-2b=24 $$
$$ b=3 $$
したがって
$$ (a,b)=(1,3) $$
---
**(ii)**
$a=-1$ のとき
$$ M_1:\ y=-x-9,\qquad M_2:\ y=-x+b $$
まず $L_1$ と $M_1$ の交点は
$$ \begin{cases} x+2y=6\\ y=-x-9 \end{cases} $$
より
$$ x+2(-x-9)=6 $$
$$ -x=24 $$
$$ x=-24,\qquad y=15 $$
次に $L_1$ と $M_2$ の交点は
$$ \begin{cases} x+2y=6\\ y=-x+b \end{cases} $$
より
$$ x+2(-x+b)=6 $$
$$ -x+2b=6 $$
$$ x=2b-6,\qquad y=6-b $$
この2点の中点が $(4,1)$ だから、$x$ 座標について
$$ \frac{1}{2}\bigl(-24+(2b-6)\bigr)=4 $$
$$ 2b-30=8 $$
$$ b=19 $$
したがって
$$ (a,b)=(-1,19) $$
解説
この問題の核心は、4つの交点をどう平行四辺形の頂点として見るかである。
$L_1$ と $L_2$ は平行でないので、各直線上の2点は辺ではなく対頂点である。よって対角線の交点は $L_1$ と $L_2$ の交点になる。ここが (1) の本質である。
そのうえで、残る $M_1,M_2$ は平行四辺形の向かい合う辺になるから平行でなければならない。これにより $a=\pm1$ が出る。最後は、中点が $(4,1)$ であることを使って $b$ を決定すればよい。
答え
**(1)**
平行四辺形の対角線の交点は
$$ (4,1) $$
**(2)**
$$ (a,b)=(1,3)\quad \text{または}\quad (-1,19) $$