基礎問題集
数学2 図形と式「線形計画法」の問題2 解説
数学2の図形と式「線形計画法」にある問題2の基礎問題と解説ページです。問題と保存済み解説を公開し、ログイン後はAI質問と学習履歴も利用できます。
MathGrAIl の基礎問題集にある公開問題ページです。ログイン前でも問題と保存済み解説を確認でき、ログイン後はAI質問と学習履歴の保存を利用できます。
- 基礎問題の問題画像と保存済み解説を公開
- ログイン後にAI質問で復習
- ログイン後に学習履歴を保存
解説
方針・初手
領域は
$$ 0 \le y \le 2-x^2 $$
であり、さらに $x^2 \le 2$ だから
$$ -\sqrt{2} \le x \le \sqrt{2} $$
である。
求める値
$$ \frac{y+1}{x+3} $$
では、$x \in [-\sqrt{2}, \sqrt{2}]$ より $x+3>0$ である。したがって、$x$ を固定するとこの式は $y$ が大きいほど大きくなる。よって、最大値は上側境界 $y=2-x^2$ 上で、最小値は下側境界 $y=0$ 上で調べればよい。
解法1
まず最小値を求める。
$y \ge 0$ であり、$x+3>0$ なので、$x$ を固定したとき
$$ \frac{y+1}{x+3} $$
は $y=0$ のとき最小になる。したがって
$$ \frac{y+1}{x+3} \ge \frac{1}{x+3} $$
である。
ここで $-\sqrt{2} \le x \le \sqrt{2}$ において、$x+3$ は $x$ が大きいほど大きくなるから、
$$ \frac{1}{x+3} $$
は $x$ が大きいほど小さくなる。よって最小値は $x=\sqrt{2},\ y=0$ のときで、
$$ \min \frac{y+1}{x+3} = \frac{1}{3+\sqrt{2}} = \frac{3-\sqrt{2}}{7} $$
となる。
次に最大値を求める。
$x$ を固定すると式は $y$ が大きいほど大きいので、最大値は $y=2-x^2$ 上でとる。そこで
$$ f(x)=\frac{(2-x^2)+1}{x+3} =\frac{3-x^2}{x+3} \qquad (-\sqrt{2}\le x\le \sqrt{2}) $$
とおく。
これを微分すると、
$$ f'(x) =\frac{-2x(x+3)-(3-x^2)}{(x+3)^2} =\frac{-x^2-6x-3}{(x+3)^2} $$
である。
したがって
$$ f'(x)=0 $$
より
$$ x^2+6x+3=0 $$
すなわち
$$ x=-3\pm \sqrt{6} $$
を得る。このうち区間 $[-\sqrt{2},\sqrt{2}]$ に入るのは
$$ x=-3+\sqrt{6} $$
のみである。
よって、$x=-\sqrt{2},\ -3+\sqrt{6},\ \sqrt{2}$ での値を比較する。
まず端点では
$$ f(-\sqrt{2})=\frac{1}{3-\sqrt{2}},\qquad f(\sqrt{2})=\frac{1}{3+\sqrt{2}} $$
である。
また、
$$ f(-3+\sqrt{6}) =\frac{3-(-3+\sqrt{6})^2}{\sqrt{6}} $$
であり、
$$ (-3+\sqrt{6})^2=15-6\sqrt{6} $$
だから
$$ 3-(-3+\sqrt{6})^2 =3-(15-6\sqrt{6}) =6\sqrt{6}-12 $$
となる。したがって
$$ f(-3+\sqrt{6}) =\frac{6\sqrt{6}-12}{\sqrt{6}} =6-2\sqrt{6} $$
である。
よって最大値は
$$ \max \frac{y+1}{x+3}=6-2\sqrt{6} $$
となる。
解説
この問題の要点は、分母 $x+3$ が常に正であることに気づくことである。これにより、$x$ を固定したとき式は $y$ に関して単調増加であると分かる。
その結果、最大値は上側境界 $y=2-x^2$、最小値は下側境界 $y=0$ へと問題を落とせる。あとは1変数関数の最大・最小に帰着するので、処理は標準的である。
答え
最大値は
$$ 6-2\sqrt{6} $$
最小値は
$$ \frac{1}{3+\sqrt{2}}=\frac{3-\sqrt{2}}{7} $$
である。